· 

相武台東小学校PTA成人委員会講座を支援させていただきました

     今日の会場となった部屋の案内板です
     今日の会場となった部屋の案内板です

 6月28日は、学校対象のセミナーは、相武台東小学校でした。

この学校はPTAの成人委員会が年3回の講座を企画します。

その第1回目の企画が「防災を考える」ということで役員の方々の強い要望で「非常用炊出し袋」を使った「災害食」も参加者へ伝えたいという希望がありました。私たちは快く受け止めさせていただきました。

 

 今年度のPTA成人委員会は非常に熱く委員の男性のFさんがママさんたちをリードしてバランスよく取り組んでいました。恥ずかしい話ですが私たちの世代では考えられませんでした。Fさんは自営業なのかなとお訪ねしたところ都内の企業にお勤めらしいので余計驚きました。

 

 事前の役員の方々との打ち合わせ、何回にもわたるMAILでのやり取り、役員対象の炊出し袋の使い方の実習を経て今日を迎えました。

 いままでは、これらのことを全て私たちの団体のスタッフが担当していました。数年前からメンバーの提案により、委員会が自主的にやる企画ならば、この部分も役員の方が学んで参加者に伝えたほうが浸透性が高いのではないかということでこの方法を取っています。

 

 講座に先立って、校長先生のご挨拶がありました。「奇しくも6月18日に大阪北部で地震が発生して、児童を含む数名の方が命を失われてしまいました。今日のこの講座はまさしく今、学びたいことを学べるという講座になった。しかし、わが国はどこにいても大きな地震に巻き込まれる可能性があるのです。今日のセミナーの内容を聞き流すだけではなく自分のこととして受け止めて欲しい」というご挨拶がありました。 

 

 私たちの防災セミナーは世の中の動きに対応すべく、一昨年あたりから単に「防災」を学ぶのではなく、市民の危機管理(リスクマネジメント)の領域を広げた形で取り組んでいます。それは、近年の世の中に「わざわいの種」が増えてきた感じがしてきたからです。

「防災」という言葉が、社会の様々な様相を含めた用いられていることにも違和感を感じていました。

 

 そこで、私たちは「防災」言葉の中身を「減災活動(行動)」と「災害対応活動(行動)」とに分けて考えて取り組むべきだと思うようになりました。

 平時(災害のない日々)の活動は、万一、「わざわいの種」がはじけても、被害を最小限に抑える活動(行動)を学ぶこと➡(予測して予防する)ことを「防災教育」と位置付け「わざわいの種」がはじけて災害になってしまったときの、対応を考えそれ、ぞれのレベルに合わせて行動出来る「わざ」を身に付けること➡(対応する)「防災訓練」に分けて考えることが必要ではないかという提案をさせていただいています。

 

 今回のセミナーでもこの点に注意して進めました。

名物の「抜き打ちシェイクアウト安全行動」も行いました。まずまずの出来でした。しかし、一部の保護者の方の中には、シェイクアウトの行動する前に周囲の様子を見て(空気に合わせる)から行動する人もいました。まさしく同調性バイアスですね。

訓練は6年間続いてのですがあまり関心がないような感じの方も見られました。残念です。

学校では先生方は必死になって子供の「いのち」をまもろうとしている。しかし、保護者の方が、「いのち」をまもる行動が出来なければ、結果「災害遺児」を生むことになっしまいます。何よりも自分の「いのち」を守る行動に全力を挙げて欲しいということを、あえて申し上げました。

 

 「今ここで、震度6クラスの地震が発生したらあなたはどのような行動をとりますか?」ということを書き込むシートを渡して書いていただきました。

おそらく、胸の内には様々な思いがあると思います。

でも、そのことを紙の上に書いた経験はないと思うのです。このようなことを各家庭でも発災からその後の3時間程度のイメージを考えるゲームをして欲しいですね。

その中で「自助」の必要性、さらには、ご近所との助け合い(隣助)のことを話し合ってほしいです。地域の人的資源、社会的資源を知り、その活用に結び付けていただきたいと思います。

 

 私たちからのお願いは、「とにかく被災地からの声を学ぶこと…校長先生が言われるようにその声を自分たちのこととして考える」ことが大事であることをお話ししました。

11:30 PTAの役員の方々が今朝から準備してくださいました、災害食(米)を中に入れた紙皿が受講生の前に給食されました。

 

 皆さんは、興味半分でコーラで焚いたご飯、ペットボトルのお茶で炊いたご飯、普通のご飯、紅茶で焚いたご飯+パスタ等の災害食の試食をしました。役員の方々は、ペーパー皿に15号サイズのビニール袋で覆って配食をしました。中には、それを気にして食べるのを躊躇している方も見られました。

 

 イメージしてください。災害時です、水に非常制限されます。その中でお皿をはじめとする食器類を洗う水がない状況を想定して、紙皿に薄手のビニール袋で覆ったのですね。これならば水がなくてもまた、同じお皿を使うことができます。

災害時は、非常時なのです。すべてが制限される中で生活をし中ればならないにです。

 

 今こうして、講座をしている中でも、大阪の近郊の市部では水がない、トイレが使えないという非常のなかにいるのですね。

なかなか、災害時をイメージするといっても大変です。でも、そこを乗り越えることを考えておかなければならないのです。

大事なことは、働き手の多くのお父さん(お母さん)方は、帰って来られないのです。となれば母親(父親)と子供たちで少なくとも3日間を過ごさなければならないことも忘れないことを説明させていただきました。

 

 記入していただいたイメージを書き出す紙をちらっと見させていただきましたが残念ながら3時間の先を書いている方はほとんどいないことがわかりました。

このことが、座間で災害が起きた時にどのような行動になるか・・・そうだ「避難所へ行こう」的な行動を誘発しやすいのです。

この小学校の周囲の道路環境を見た時に、簡単に避難行動が出来るかもう一度考えてみてください。「災害を常に自分たちのこととして考える」、納得したことから「行動化」するかどうかが災害時の二次被害を少なくできることを理解してくださいということで話を終えました。

 

 最後に、PTAの会長さんにもこの種のセミナーは、毎年継続的に取り組まれることが大事ですねとお願いして帰ってきました。役員の皆様ご苦労様でした。どうか、行動に繋がるPRを続けてください。

今回のセミナーを通じて、近日中に「非常用炊出し袋」を相武台地区でも販売できる場所が出来そうです。期待していてください。