非常用照明・電源


この写真はある地震直後の屋内写真です。

さて「あなたは懐中電灯を探せますか?」

置いてある「懐中電灯」は飛んでしまいますね。

引き出しに入れてある「懐中電灯」はどうなりますか?

この状態の中から懐中電灯を探すとなると・・・「ケガ」をするかもしれませんね。「ケガ」をしたら病院へ 大丈夫ですか。

 大規模災害の時、電気が給電されなくなります。

原因は、発電設備が損傷を受けて電気そのものを発電できなくなる、発電した電気を送り出す送電線が切断される、変電所が壊れる、電柱が倒れる、地下埋設管の共同溝に支障が出ることで、幹線が補修されても引き込み線が切断されて個別の利用者の方のもとに給電できなくなるのです。

暴風雨、水のように比較的狭い災害の場合には対応する復旧作業に当たるマンパワーが確保できますが、仮に首都圏(1都3県)が被害を受けるとなると簡単には復旧できないことを考えておかなければなりません。 

 

 つまり、あなたの家の電気を使った道具のすべては「機能不全(使えなくなる)」になってしまいます。

そのようなことを考えたことはありますか?

2011年3月の、東京電力福島第一原発が津波によってメルトダウンして、東京方面への電気を作り送ることができなくなりました。あれから10余年が経過して人々の記憶から、あの時の「計画停電」が行われた痛みも忘れられてしまいました。現在も、福島原発は廃炉作業中で、その行程管理も当初の計画から大きく遅れています。

 

 この原発から送られていた電力は、地球温暖化政策推進のために休止の方向にあった、化石燃料発電所の再稼働や、原発事故の後急に進んだ電力の販売の自由化政策によって、太陽光発電や風力発電などから生み出される電気によって綱渡りの状態で給電が続けられています。北海道の胆振東部地震では、発電施設への被害はさほどなかったにも関わらず、電力の供給量と使用量のバランスが崩れてしまい。全道を巻き込む「ブラックアウト」が起きてしまいました。

 2022年ロシアのウクライナ侵攻によって電気を作る元となる天然ガスの供給が制限されました。これに影響を受け、原油価格が上昇しています。そのために不足する電気を作る熱源として、石炭が使われるようになりました。しかし、火力発電所は、原発をベース電源とする国の政策によって、メンテナンスも十分ではなく、古いプラントを修繕をしながらなんとか発電を続けています。

 

 いま、首都の南部が「震央」となるいわゆる、首都直下地震の発生の確率が高まっています。人口の集中化さらに、国家の中枢機能が集まっていつ世界でも類を見ない「東京」が大規模地震に襲われるとその被害は大規模になることの警鐘が鳴らされています。

 

 このような背景の中で、皆さんの家庭の非常用電気類の備えはどうなっていますか?

考えておかないとその時には、灯りもない真っ暗な世界で夜を過ごさなければなりません。その期間は、過去の災害の復旧までの時間をはるかに超えることが想定されています。エレベーターに閉じ込められることも考えておかなければなりません。

 

 東京は国家の中枢機能が集結しています。電力の復旧の順位は「公」の施設から着手され、順次「準公」、「災害時の要配慮者施設」「医療施設」そのあとに、都内の民間施設となることは当然のことだと思います。特に、首都圏を取りまく衛星都市は、首都機能復旧後になるといわれています。

一説には、タワーマンションでは「餓死者」が出るとまで言われています。

 

皆さんの家では電気の確保の備蓄に取り組んでいますか?

手に持って使う「懐中電灯」はあまり役に立ちません。多くの家庭では、懐中電灯は玄関や、キッチン、リビングに「置いてある」と思われます。

揺れで飛んでしまいませんか?その時、「探す」ことができますか? 懐中電灯の上には、他の飛ばされてきたものが積み重なっていることをイメージできますか?探し出すということは、「怪我」に繋がります。

子どもたちは、真っ暗な世界の体験はほぼないと考えます。どうしますますか?



 何をどう揃えますか?



 電力が戻るまでどのくらいかかるかな?



ご迷惑をおかけします。ただいま工事中です。

しばらくお待ちください。