ざま災害ボランティアネットワークは、永年に亘る、防災思想の普及の功績を評価され防災功労者防災担当大臣表彰を受賞しました。
令和5年9月22日 ホテル ルポール麹町 (アメジストの間)において会員を代表して濱田政宏が大臣より表彰状を受けました。また、随行者として加藤裕周会員が同行しました。
今回の受賞者は個人7名、団体10団体であり、関東地区では、神奈川県、栃木県の団体が授賞しました。
松村大臣よりご挨拶がありました。
令和5年9月13日の内閣改造で国家公安委員長、国土強靭化担当、領土問題担当、内閣府特命担当大臣(防災担当)(海洋政策担当)を任ぜられた参議院議員の松村祥治史です。前任の谷大臣は、阪神淡路震災の被災者でありました。私も2016年熊本地震、2020年7月の熊本水害の被災地の出身であり、熊本地震に際しては全国から大学や防災関連機関の方々さらにはボランティアの方々よりご支援を頂きました。その後の、2020年の球磨川水害の時は「コロナ感染拡大時期」と重なり、皆様方のお力をお借りすることもできずに災害対策の在り方について苦い思いを持っていました。
近年の激甚気象、続発する地震、水害さらには噴火などへの警戒を必要とする我が国があります。本日、ここに令和5年度防災功労者の方、7個人、10団体の方を表彰する機会を得たことは私としても喜ばしく思うとともに、皆様方の日頃からの活動に深い敬意と感謝を表すものです。引き続き、活動を続けられることを希望しますというご挨拶がありました。
引きつづいて各分野別代表者に対して大臣より表彰状を授与されました。
受賞者を代表として、加藤孝明氏が、本日、表彰を頂いた方々は、過去の活動者としての功績ではなく、今後まだまだ伸びしろのある方々だと思います。私たちの活動について益々のご支援を頂けるようによろしくお願いいたしますという趣旨の謝辞を述べられ、全員で記念撮影をしました。
当団体は2006年9月に当時、座間市内で活動していた、防災活動者有志が、ある研修会で出会って自主防災活動も大事であるが、災害が起きた時には、市民で助け合う体制や災害救援ボランティアセンターの整備が必要ではないかとの思いから、活動者としてのレベルを上げることを目指して様々な研修会、講座、訓練などに参加しながら知識と技を蓄えてきました。
その後、座間市担当課並びに座間市社会福祉協議会との協議を重ねて2008年7月、組織としてスタートをしました。発足時の会員数は35名だったと記録に残っておりますが、その後、私どもの考え方に共感してくださる会員の方も増えてきました。(2021年8月にNPOとなりました)
会員の多くは、故元官房副長官 石原信雄氏が提唱した災害ボランティア養成機関である、災害ボランティア推進委員会が開催する「災害ボランティア養成講座」の修了者や、神奈川県のコミュニティーカレッジの修了者を中心に構成されています。活動の中心は、「知識」だけではなく災害の中で市民ボランティアができる「技を身に付ける」ことにも力を入れてきました。
その中で2011年3月11日14時46分 後に「東日本大震災」と呼ばれる災害に直面して、私たちにできることは何かということを考えて、これまでの被災地での支援活動の中で培ってきた「市民ができる支援」に重きを置いて、直ちに座間市自治会連合会と共に物資の支援をすることを決めて、座間市が相互防災協定を締結していた秋田県大仙市を受領先として、「タオル」「毛布」に限って市民へ呼びかけを行い、物資を集め被災地へお届けしました。
その後は、神奈川災害ボランティアネットワークの一員としてボランティアバスの運行事業を立ち上げて軌道に乗せました。活動者の方々が次々と被災地へ入ることができるスキームが構築された後は、ざま災害ボランティアネットワークとして、主に仮設住宅の中のコミュニティーの再生支援活動に重きを置いて「笑顔と元気を届けるタイ焼き活動」を展開してきました。特に、福島県大熊町から避難をされた避難者への思いが強く約6年間にわたって支援させていただきました。
その後の、熊本地震、北九州水害、西日本水害、宮城県阿武隈川水害に対しても「タイ焼き」を焼き続け元気と笑顔を届ける活動に取り組んできました。
2020年の新型コロナ感染症の際には、万一この中で地変災害が起きたら「複合災害」が起きるのではないかとの懸念から公益社団法人SL災害ボランティアネットワークの会員や各方面へ寄付をお願いして「感染症予防ガウン」を手作りして、それぞれの活動地域の避難所や社会福祉協議会へ寄贈する活動にも取り組みました。
私たちは、被災地活動の中から得られた体験を、神奈川の地に移植し市民の防災に関する関心を高める活動や、学校防災教育などの場で伝える活動と共に次に続く活動者の養成にも取り組んでいます。
そして、「生き残らなければ何も始まらない」ということを座間市の危機管理のキーワードとして提言し、市民団体と行政が毎年、協働事業として目標を定めて「座間市いっせい防災行動訓練(Shake Outプラスワン訓練)に取り組み、この活動も、2024年1月23日を目指して12回目の活動に取り組んでいます。
これこそが「頑張らない防災」という考え方であり、新型コロナ感染という環境の変化の中で、改めて「避難」という言葉の意味を見直し「避難所って安全な場所?」という提言を行いながら、「おうち避難」の普及活動にも取り組んでいます。
何よりも、大切なことは、日常の生活の中に防災行動を自然に溶け込ませることだと考えています。
教条的に「防災、防災!」と声高に言うのではなく、災害の形態別に「タイムライン」を作りいつでもどこでも対応行動ができることを目指して今後とも続けてゆきたいと思っています。
いま、地域のつながり方が大きく変わっています。水平型のつながりで本当に助け合うことができるのか? もう一度、昔の良かった地域のつながり方を見習うことも必要だと考えています。
発災後の72時間は、「自助6割」ということを行政と共に、市民の方に正しく伝え、それぞれの地域のネットワークで「隣助(向こう三軒両隣の助け合い)」の仕組みを作ることが大事だと考えています。
「災害時に、行政は我々に何をしてくれるのか?」を求めるのではなく、災害時に「我々は何を以て故郷(ふるさと)に貢献できるのか?」を考えなければ今後の危機管理は成り立たないと考えます。市民の災害への活動の基本は、「できることを、できるときに、できるだけ」だと思います。
このたびの、表彰は私たちの「頑張らない防災」という考え方が誤っていなかったのではないか評価されたと思います。「頑張る防災」は疲れます。人は、疲れることは続けられません。
災害への備えと、行動の手順を家族、近隣で構築し共有すること、先ずは「いのち」を守り、生き延びる技を伝え続けてゆきたいと思います。
今まで、私たちの活動を支えてくださった、メンバーの方々、タイ焼き活動を支えてくださった座間市民の方々、普及活動を応援してくださった神奈川県央地区の仲間、そして「SL災害ボランティアネットワークかながわ」のメンバー、私たちを今日まで導いて下さった多くの諸先輩、関係者の方々に厚くお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
「災害は、忘れないうちにやってくる」というのが現代の常識になりつつあります。
といって、「防災」「防災」と騒いでいるのもおかしな話。平時の生活の中に、静かに、普通の行動として滑り込まさないと効果はありません。肩ひじ張った「防災」は疲れます。疲れる「防災」は長続きしません。
皆さんの、防災備蓄食料と称するものの日付を見てください。大丈夫ですか?
開催日:2023年9月17日(日曜日)、18日(月曜日)
会 場:横浜国立大学( 〒240-0067神奈川県横浜市保土ケ谷区常盤台79 )
2023年は、1923年9月1日に関東地方一帯を襲った「関東大震災」から100年を迎える年です。
100年前に起きたこの災害は、明治維新から欧米に追い付け、追い越せと全国民が一丸となって取り組んで築いてきた象徴だった「帝都」が一瞬のうちに瓦礫になってしまった「大災害」でした。
多くの、記録では東京市、本所にありました「補給廠跡」で起きた「火災旋風」による被害の大きさ、東京下町一帯が焼け落ち、多くの人々が犠牲になった記録で「帝都の災害」ということで「記録」が多く残されています。
しかし、地震災害の実相は、山崩れ、地割れ、津波、地盤隆起、液状化などを含めると神奈川県の被害の方が多いことが今では広く知られています。
私たちが活動をしています座間市では、県央地区の中でも比較的多くの災害に関する古文書が残されています。また、座間市教育委員会では昭和59年(1984年)に「座間の語り伝え」第11集 外編2 関東大震災という郷土史記録書籍にまとまられています。この本は、座間市における「地震災害」を考えるうえで貴重な記録となっており、私たちも学校における防災教育、市民向けの防災セミナーなどにも活用させていただいています。
当団体は、14年前から毎年1月17日をはさむ「防災とボランティア週間」に合わせて市役所1階の「市民サロン」において「ぼうさいカフェ」を開催して災害に関する啓発活動に取り組んでいます。
2023年1月の「ぼうさいカフェ」では、100周年祈念特集として当時の座間村の災害関連の古文書の(コピー)並びに県内被害の写真の展示を行いました。
今回の、「ぼうさいこくたい2023 in KANAGAWA」にも今までの活動を県民のみならず参加される方々や県民の方々に知っていただくように出展をさせて頂きます。
私たちの、ブースはメインストリート O-25Lというテントの中で「マイ発電所プロジェクト」という企画で皆様に活動の一つをご覧いただきたいと思っています。近々に私たちを襲うといわれています「都心南部直下地震」での、神奈川県の被害想定では電力供給ができなくなる状態が約12日間続くとされています。
便利な社会になり、電気の途絶する生活は想像を絶するものとなると考えて、私たちは2014年からこの活動に取り組んでいます。来場者の方に「電気も自助」ということを伝え、静かに平時の生活の中に「太陽光蓄電装置」を滑り込ませることをお伝えしたいと思います。
なお、協働出展団体として「公益社団法人SL災害ボランティアネットワークかながわ」はO-25Rで、災害時の災害救援ボランティアセンター、避難所などの施設並びに活動支援のためのアプリケーション「JOY LINKS」を稼働して展示します。
コンパクトなシステムで、スマートフォン1台で災害救援ボランティアセンターの受付から活動ボランティアの送り出し、活動を終えたボランティアの帰着管理、資機材の管理も行うことができます。何よりも、災害救援ボランティアセンターが終えた後の集計業務、翌日以降の手配業務に至るまで一貫処理ができるようになっています。
最大の特徴は、普段使いができるシステムなのです。災害時だけの使用では練度が上がりません。市内の各種イベントなどの管理などにも使うことで、いつでも災害に対応できることを確保しています。
私たちは、電気がない中でもこのシステムが円滑に稼働できるように「太陽光電源」でこのシステムを稼働させる展示も行います。
ぜひ、来場ください。
ぼうさいこくたい2023 (bosai-kokutai.jp) をご覧ください。
2023年は関東大震災から100年を迎えます。座間市は令和5年4月1日より新機構によって組織運用が始まりました。
私たちNPO法人ざま災害ボランティアネットワークも、新しくできた、くらし安全部危機管理課と連携し座間市の地域防災力の強化事業に協力すべく、打ち合わせを行ってきました。
何よりも、全国でも早い時期に取り組みを行ってきた「座間市いっせい防災行動訓練(シェイクアウトプラス1」訓練で培った危機管理のレガシーを絶やすことなく取り組みことを相互に確認をしあい新年度の「協働事業」の協定を締結しました。
約3年間のコロナによる地域力の低下を何とかコロナ前の姿に戻すこと、幸いにしてコロナの中での大規模災害に見舞われなかったことを「運が良かった」として捉えて、ポスト・コロナの中の危機管理について座間市と共に強化したいと考えています。
新しい、取り組みが始まります。市民の皆さんぜひ「わが身と家族の「いのち」を守る」ための行動に取り組んでください。お手伝いをさせて頂きます。
災害からの復旧、復興の速度の差は、「やられる前の備えと被害を最小に抑える取り組みの実践」にかかっていることは、12年前の大震災からの教訓として語り伝えられていますが、それも時間の経過と共に薄れてきました。
座間市の行動のキーワード
「生き残らなければ何も始まらない」という合言葉を伝えましょう。
わがふるさと「座間」を守りましょう。
5月27日(土曜日)午前10時から11時30分 ハーモニーホール座間2階大会議室において、特定非営利活動法人ざま災害ボランティアネットワークの第2回通常総会が開催されました。座間市長、芥川県会議員、座間市社会福祉協議会会長、座間市市民活動サポートセンター長並びに、座間市くらし安全部長、危機管理課管理職の方々もご出席を賜り、議案に沿って進行、原案の通り可決承認されました。
これで新しい期の活動が始まります。
座間市内の事業所様からご寄付を頂くことができました。
2月15日 ICHI COMMONS様から連絡があり、2022年度企画「ワクワク寄付コンぺ」で最高投票数を得て参画企業様 座間市小松原で企業活動をしていらっしゃいます「三木プーリ株式会社」様からのご寄付ということで感激しています。そんな思いをぜひご覧ください。
約五か月をかかけて取り組んできました、座間市参加型防災訓練「RED」が11月19日 スカイアリーナ座間並びに座間市消防本部訓練場を使って開催されました。
参加者は約650名で、多くの家族の方々が参加してくださいました
ここで学んだ学習を、ご自宅、職場で生かしてくだされば座間市そして対応行動を取られた場所でのh害は最小に抑えることができると思います。参加ありがとうございます。協力を頂きました皆様にも感謝いたします。
9月3日(土曜日)市立座間小学校で座間市総合防災訓練が行われました。今年度も依然としてオミクロン株に衰えが見えない中の訓練でしたが、新しい生活様式に沿うことができるように災害救援ボランティアセンターの運営の中にもICT(Information and Communication Technology)を活かせる環境を模索する意味で従来型のアナログ方式による訓練とジョイリンクス(株式会社コンサイド開発)による併用体験の運用のテストランを体験していただきました。県央域の社協(座間市、海老名市、伊勢原市、綾瀬市、大和市、厚木市などからの担当者と公益社団法人SL災害ボランティアネットワークの会員が駆けつけてくださいました。このシステムの評価は現在参加された方々からのアンサーを待っています。何とか雨が降らないで良かったという思いが一番でした。報告は、また機会を見て発表します。参加いただきました方々本当にご苦労様でした。
2022年度(令和4年)座間市との協働事業「市民減災・災害対応啓発事業」が始まります。3部構成で、➀マイタイムラインを考えよう(水災害)②マイタイムラインを考えよう(予報の無い災害)③減災・災害対応「知識」を「技」にしよう(体験型減災・災害対応訓練)のプログラムで構成されます。第1回の企画は「水災害」 6月25日(土曜日)に開催されます。報告はここをご覧ください。
新型コロナウイルス・オミクロン株の感染拡大により順延となっておりました「災害救援ボランティア(養成)講座」の追加講座が5月に行われます。地震が多発傾向があります。備えを十分にして、新しい生活様式の下での災害対応行動を学んでください。
NPO法人 ざま災害ボランティアネットワークは、神奈川県知事より2021年度かながわボランタリー活動推進基金21「ボランタリー活動奨励賞」をいただきました。
2022年 第10回の記念すべきシェイクアウト訓練では、特定非営利活動法人ざま災害ボランティアネットワークは一般社団法人座間青年会議所と連携して小田急線座間駅前広場「ざまにわ」をお借りして、災害時帰宅困難者の支援を目的とする「エイドステーション設営訓練」を行います。
2020年はコロナ感染症のために、思うように活動できませんでしたが2021年度は、感染拡大の浮き沈みの合間を縫って活動を行いました。
当初の計画を越えての活動で、団体としては運営に苦労していますがこれも児童と家族のためにと思いながら、年内の活動を終えることができました。メンバーの方々の協力に感謝します。
新型コロナの影響を受けていました、表記イベントを2年ぶりにひばりが丘公園を会場にして開催しました。参加者は100名を超えて盛況な活動になりました。災害時非常用炊出し袋による炊飯体験をはじめとして、さまざまな科目を体験しました。いつ来てもおかしくないといわれている災害です。学んだことを「行動化」してください。
11月1日 座間市は市制50周年を迎えました。東京のベットタウンとしてまた、日産自動車の主要工場として発展を続けてきた座間市も50周年を迎え、本日の式典で、当団体が座間市の減災・防災・教育などに貢献したと評価をいただき感謝状を授与されました。ありがとうございます。これも、発足当時、ご苦労された会員諸氏、そのあとを歩んできた仲間たちの努力を評価いただいたものと思います。会員の皆様と共に喜びを分かちあいたいと思います。
構想から3年ほどの時間がかかってしまいましたが、神奈川県に申請をしました特定非営利活動法人の申請が通り認証を受けることになりました。2021年9月1日で、特定非営利活動法人ざま災害ボランティアネットワークとなりました。引き続き、ご支援を賜りたく存じます。
2021/8 座間市子ども育成課との協働事業、「児童ホームの防災強化」事業として、市内児童ホーム6施設で、「子ども防災教室」及び児童ホーム職員対象に、消火器操作訓練、避難誘導訓練を計画、実施しました。令和2年度はコロナ感染予防対策で、計画された事業ができませんでした。その分を含めて年度内中に5施設に対して実施を予定しています。
2021/5/28 座間市とざま災害ボランティアネットワークの協働事業「市民防災・減災啓発事業」が始まります。
2021/5/27 災害救援ボランティア養成講座 神奈川2期(座間市連携講座6回)の募集が始まりました。今年の2月の講座は、非常事態宣言で対面の講座が実施できませんでした。今回は、ワクチン接種も始まり状況も変化しておりますので、再開することになりました。前回も多数の受講希望の方がおられましたが、残念ながら受講辞退という方が多くおられました。
希望者が多くなることも予想されます。SL講座は多くは、平日の開催ですが、本講座は、働いている方にも受講していただけることを考えて、座間市消防本部の協力をいただいて土曜日・日曜日の開催とさせていただいています。多数の方の応募をお待ちしています。
私たちは、地球人です。
その土台となる「この星」をあらゆる面から守らなければなりません。
地球を守る17の目標の一つにでもお役に立てればと活動をしています。
協賛していただける方々の応援をお願いします。