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25年度座間市いっせい防災行動訓練(シェイクアウト・プラス1 2014 in ZAMA)の報告会が行われました。

プログラム・資料
プログラム・資料

3月18日。 1月23日に実施しました、「25年度座間市いっせい防災行動訓練(シェイクアウト・プラス1 2014 in ZAMA)」の実施報告会がハーモニーホール2階の大会議室で開催されました。市長をはじめshakeout提唱会議事務局長澤野次郎さまの出席をいただきました。

 

 この、訓練は時を同じくして、「その時その場所にいる人」が合図によって地震から身を守る1分間だけの訓練です。非常に簡単な訓練です。

しかし、市民の中には、「なんでそんなややこしい訓練をするの。地震が来たら逃げればいいじゃないか」と言われる方がいます。

 「緊急地震速報なんてあてにならない・・騒ぎすぎだよ。だってたいがい震度4とかせいぜい5弱じゃないか」、「3・11にときには何も被害なんてなかったよ」と言われる方もいます。しかし、それは「結果」なのですよね。たまたまそれで済んだのです。

もし、もっと大きな地震だったらどうなったでしょうか? 大きな地震を各人がイメージをして地震から身を守るすなわち「いのち」を守る行動訓練が「いっせい防災行動訓練」なのです。

 

 この訓練の特徴は、単に「訓練」をするのではなく、訓練をしますよ。参加しませんか?と呼びかけて参加したい人は「参加します」という意思表示を「登録」という形で行動を起こします。FAXやインターネット、電話などで申し込めるようになっています。

私たちは、訓練にあたって決して、動員をかけるとか、無理やりさせるということはしません。強制しても意味がないのです。「生き残りたい人だけ」が参加すればよいのです。その意味では「自助訓練」の基本なのです。

 このように意思表示をされたら、座間市とZSVNとが様々に用意した減災・災害対応に関する講座、講演会、防災カフェ、体験型訓練などのプログラムを通じて「災害について学ぶ」ことが大事なのです。つまり災害を「わが事」としてイメージをするわけです。

 

 このようにして、1月23日、午前11時 座間市内いっせいに1分間身を守る行動を取ります。

学校の場合には机の下へもぐるという方法が一般的ですが、スーパーで買い物の最中だったら買い物家具を頭に被せるかもしれません。車の運転中は、電車に乗っていたら、家でテレビを見ていたら・・などなど様々なシーンがあるわけです。それを各自が自分だったらどうしようと考えて行動することです。

 

 今年は、その1分間身を守った後に「プラス1」の行動を取ってくださいというテーマを差し上げました。

地震が来て身を守った後・・・さて、どのような行動が必要なのか・・を考えて行動を取っていただくことなのです。

アンケートを拝見すると「具体的に指示を出してくれないとできない・・・」とか、「どうしたらよいかわからない」というような意見をいただいています。そのようなことを含めて行う訓練がシェイクアウト・プラス1という考え方なのです。

 

 皆さんは、「指示がないと動けない」ということを言われますが、今想定されている地震は、M7.3と言われています。座間市では3・11の時の揺れよりも2段階強い揺れが来るといわれています。そのような中で誰が指示を出すことが出きるでしょうか? 防災行政無線の音が聞こえないという意見をいただきました。そのような激しい揺れの中で行政無線自体が機能するかどうかは微妙です。

 

となると、指示をするのはあなた自身なのです。

 

 おかげさまで、皆さんの協力をいただいて4万3千人を超える方々に参加の意思表示をいただきました。これは座間市の昼間人口の約43%です。全員が参加したとは思っていません。しかし、半分の方が参加してくだされば2万人以上の方が「いのち」を失ったり「大きなけが」をしないで済むわけです。

そうなれば、その後の負担が軽減されることになります。

東日本大震災から3年間、復興地の復旧も復興も思うように進んでいません。それは、あまりにも多くの人々が命を失い、住む場所を失ってしまったからです。つまり復旧・復興する力が弱くなってしまったからです。

 

 座間市は津波はありませんが、ケースによっては「液状化」による被害や、何よりも「火災延焼」が怖いです。

そのような時に、人的被害が少なければ消火や救出に立ち向かう人はいるはずです。

今回の、訓練のキーワードは「生き残らなければ何も始まらない」でした。

皆さんは、様々な備蓄や組織を作りますが肝心なところが落ちているのです。それは、その時、あなたは「生き残れますか」ということなのです。

 

 生き残って初めて市長は市長としての消防長は消防長の役割を果たすことが出来るのです。

シェイクアウト訓練は、簡単な訓練ですが、考えれば考えるほど、課題が浮き出てくるのです。その課題を一つ一つ解決することは、いざという時の安全や安心の具体化につながってくるのです。

 訓練の詳細の報告書は、近いうちに座間市のホームページにUPされる予定です。また、当団体のHPからもみることが.出来るようにします。

 

映像は、動画でUPさせていただきます。今日は、本当にたくさんの方々に参加いただき会場はほぼ満席でした。この熱気をそれぞれの場所へ持ち帰って来年の訓練に生かしてゆきましょう。

年度末が迫っていますこの時期のお忙しい中本当にありかとうございました。半年間たゆまない活動を続けてくださった座間市担当部署職員ならびにZSVNのメンバーの方々へお礼を申し上げます。

 

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コメント: 1
  • #1

    kantyan (火曜日, 29 4月 2014 09:48)

    この訓練は、座間市として2年目を迎えたわけですが、何よりも中間人口の43%が参加申し込みをしたことです。イザという時私たちの命はだれが守ってくれるわけでもありません。自分の命は自分で守ることが大事なのです。生きていて初めてその後の活動もできるわけです。毎年行われます。ぜひ今後も自分の身は自分で守る行動を身に着けて下さい。