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さがみ野さくら団地防災NWの講座を支援させていただきました。

11月23日。勤労感謝の日です。このところ祝祭日という概念がすっかりなくなってしましました。土日の感覚もなくなりこのまま日にちや時間の観念もなくなるのではないかと心配しています。

 今日は、市内のURさがみ野さくら団地の防災会からの依頼による「防災講座」を支援させていただきました。
この団地からは以前からお話をいただいていたのですがなかなか日程の調整がつかずに今日にいたってしまいました。ここも、例によって自治会が虫食い状態になっています。そのような中で何とか防災だけはつながろうということで防災ネットワークを構築したようですがなかなか大変なようです。連休ということで心配していましたがそれでも役員や有志の方が約20名ほど参加されました。

 今回の講座は時間の制約などもありいつものWSでは厳しいので「目黒巻」をさせていただきました。
目黒巻は災害をイメージして自分がとるであろう行動をタイム...テーブルの上に書き落としてゆくトレーニングツールです。
今日は、土曜日の10時半ごろ自宅にいたところに「東京湾北部地震」が発災したという想定で書いていただきました。講座の前段で、シェイクアウト、緊急地震速報対応行動について話させていただきましたが、残念ながら緊急地震速報から対応された方は数名でした。このように、話では分かったつもりでも、自分の行動としてイメージしてシートに書き出せないということは、現実の事象が発生した時には「行動」として現すことが出来ないというのが目黒先生がこのトレーニングツールを開発し、普及させている所以なのです
人は知識を映像や言葉から得た場合には書物などから得たものに比べてなかなか定着しないといわれています。それを何とかカバーしより具体的に時間軸で考え行動するための手順化させようとするのが目黒巻なのです。これを機会に、様々な部面に合わせてこのようなイメージを浮かべる癖をつけてもらいたいと思います。
私は、旅行などでホテルや旅館に入ると必ずイメージングを行います。また、大きな建物やときには小田急線や相鉄線を利用しているときにでも「今、地震が来たら・・・」などとイメージングします。その時「あっ 今日は携帯のバッテリーを忘れてきている」とか「救急セットを置いてきた」など自分が普段心がけている持ち物をチェックすることもできます。よく友人にこの話をしますと、そんな四六時中イメージするのは疲れるのでは・・・と言われますがこれも慣れてしまえば楽しみになりますよ。イメージしたことはほとんど「行動化」できます。わが家では、PCにセットしてある地震速報が鳴れば必ず対応行動を取ります。歳を取ると刺激に対する反応も鈍くなりますので脳にも良いのではないかと思っています。

 脱線してしまいました。そんな話をして、結局は「自助」そして「隣助」です。防災会組織も組織図を作るのではなく、だれもが出来ることを出来るようにすることが大事であることを話しました。私たちは消防団活動でもプロ集団でもないのです。近隣の助け合い組織であるという原点に戻って身の丈の活動が出来るようにすることを目指してほしいということを話して終わりにしました。

このような小さな団体が草の根の活動でアメーバ―のように広がることが一番大事だと思っています。お疲れ様でした。