まちなか防災塾

 「まちなか防災塾」は、NPO法人ざま災害ボランティアネットワークの新しい取り組みの一つです。

いまや私たちを取り巻く状況は「防災」という言葉では説明がつかないほど複雑な世の中になってきました。

私たちの活動分野は、災害というものを意識しながら生活しなければならない現代社会を、市民がどのようにして「危機」を乗り越えて、自分の命、大切な人の命、隣人の命を考えられる社会を作り出さなければならないと考えました。それを具体化するために小さなグループの中から「災害」を考えてゆくことを目指すことにしました。そして、そのアプローチの一つとして「まちなか防災塾」を開講することにしました。

 

 多くの人は「まちなかの危機管理」について思いを巡らせる機会はないと思います。

それは、我が国が外国などと比べても穏やかな国民性を持ち、法律でも銃刀法などの凶器の保持を規制しているからです。でも、最近では、一概に「安心・安全」を口にできない事件がみられるようになりました。

奈良県で発生した、元内閣総理大臣の射殺事件・・・さらには、最近各地で多発する、強盗事件など。多くの人は、日本ではありえない話だと思っていましたが事件を振り返ると「ありうる話」なのです。

一方、子供たちの行動が変化して、学校や子供会等でも「自らの身体・命を守る」方法を具体的に学ぶ機会が失われてきています。 「防災」という言葉自身も世情の変化によって非常に「あいまい」な使われ方をされるようになりました。

私たちは、防災➡(地震、火災、水害)という思考図式を変えたいと考えています。

統計的に見ても日々発生しているいわゆる「事故」や「犯罪」の方が多いはずなのです。

 そこで私たちは「市民目線の危機管理」を考えることにしました。

ただ、「まちなか危機管理塾」なんていう看板を掲げると「何事じゃ?」ということになり、参加者の方の足が遠のくと考えて「まちなか防災塾」としました。

テーマは、当面私たちが取り組んできて皆様方へ伝えられる内容から次の課題を選びました。