ざま災害ボランティアネットワークの歩み


 ざま災害ボランティアネットワーク(ZSVN)は、2008年7月13日に、市内在住の35名の災害に関心のある有志会員が集まり発足しました。首都圏を襲う大規模地震、南海トラフ巨大地震、そのほか気候変動による豪雨、水害による被害などから、市民の「いのち」をどのようにして守るかということを普及することを目指しました。

 発足当初は、資金も苦しくて手弁当で活動をしました。展示型の訓練をするにも参加者の方から「参加費」をいただいて参加費に見合う以上の知識と技を届けるという思いで取り組んできました。

 その後、座間市安全防災課(現市長室危機管理課)や生涯学習課と連携が取れるようになり、座間市の設けた「座間市相互提案型協働事業」が発足すると同時に、座間市の減災活動・災害対応活動について、市民講座や体験型防災訓練、座間市避難所担当職員研修などに取り組みながら成長を続けてきました。

 お陰様で、2019年4月に満10年の活動を祝うことが出来ました。まだまだ、取り組むべき課題が残されています。会員の何名かは、当団体が提唱した座間市地域防災推進委員として活動するほか、座間市防災会議委員、災害時要支援者協議会委員としても、座間市と協力して、市民の目線に立って提言を続けています。


  • 2006/10 座間市内で防災活動に取り組んでいた3人がかながわコミュニティーカレッジ」の防災を考える講座で出会いました。それがきっかけでした。
  • 2007/3 民間防災ボランティア団体設立準備会に発起人10名が参加。神奈川災害ボランティアネットワークへオブザーバー参加
  • 2007/16 中越沖地震発生。柏崎原発停止。
  • 仲間とともに座間市安全防災課、座間市社会福祉協議会、市自連と立ち上げについて協議を続ける(苦労(汗)
  • 2008/6/14 宮城岩手内陸地震。中山間部地震の脅威。「横浜バスの会」の秦好子氏と共に連携活動開始。現地へお見舞金を届ける。
  • 2008/5/8 茨城県沖地震 M7.0
  • 2008/7月 「ざま災害ボランティアネットワーク(ZSVN)」を設立。35名の会員でスタート。
  • 2008/8/11 駿河湾地震 M6.5 東名高速法面(のりめん)崩落事故。
  • 2010/9 神奈川県座間市合同防災訓練開催。社協とともに「災害救援ボランティアセンター開設・運営訓練」を実施。高い評価を受ける。以降毎年2回(冬・夏)欠かさずに実施。
  • 2010年-2011年 市内小学校を使って「避難所宿泊体験塾」を展開、2年間で6校が参加。
  • 2010/1 第1回 内閣府協賛行事として阪神淡路地震を風化させないイベントとして「ぼうさいカフェ」をスタート。以後、2020年、現在も毎年継続開催している。
  • 2011/3/11/14:46 東北地方太平洋沖地震発生。M9.0 津波大被害。ZSVNは座間市と調整して支援物資引受先として、秋田県大仙市に協力依頼。市民に呼び掛けて座間高校を会場にして「タオル類・毛布類限定」で物資受付。タオル約1万8千枚、毛布約400枚を被災地へ送り込む。市民ボラ多数参加。座間高校生も活躍。
  • 以後、余震、計画停電などが続く。災害関連死が続く
  • 社協・ZSVN共催計画で被災地へ入って泥出し、瓦礫清掃活動、被災者へのサポート活動に参加。KSVNバスチームで運行管理・ボランティア安全教育を行う。
  • 2011/8を 皮切りに被災地支援活動「たい焼PT」がスタート。その後、福島県大熊町での原発被災者に寄り添い、会津若松市、いわき市内仮設住宅などへ「たい焼きPT」として活動、コミュニティー再生のお手伝いをする。また、津波被害を受けた石巻市、女川町、南三陸町、陸前高田市、釜石市吉里吉里、陸前山田町などでたい焼きを焼き、元気と笑顔を届ける活動を継続。
  • 災害に関する講座、訓練のオファーが増える。
  • 2012/4 ZSVNはアメリカで取り組んでいたShakeOut訓練の導入を提案。
  • 2012/4 市長が導入を採用。「座間市いっせい防災行動訓練(ShakeOut訓練)」としてZSVNと協定締結。以降継続中。毎年1月23日 午前11時に開催を決定。
  • 2012/10 「ShakeOutキックオフ講演会」を開催。当時、京都大学地震学研究所の所長をされていた、林 春男教授を招聘しスタート。座間市は毎年この手順で開催。地域防災計画にも記載。座間市「冬の防災合訓練」と位置づけ。現在は昼間人口の54%程度の参加で推移。終了後、毎年年度内に報告会を開催。
  • 2013/1/23 第1回 ShakeOut訓練開催を実施。「まず低く・頭を守り・動かない」の「ShakeOutの安全行動」の徹底。市内幼保、小中学校、県立高校、養護学校は全員参加。活動期間中、セーフティーリーダー(SL)が、幼稚園・保育園・小学校などへ出前授業に出てPR活動を行った。
  • 2013/4 市相互提案型事業スタートに伴い安全防災課と市民防災啓発事象に応募し以後、毎年継続して応募し取り組んでいる。「避難所運営委員設置事業」「保育園防災強化事業(国)」「児童ホームの防災強化事業」「学校設置防災資機材倉庫点検業務」などを実施。
  • 座間養護学校から要請を受けて、同校教職員対象の災害対応訓練開始。以降毎年継続中。2018年から座間市自立支援協議会も見学参加。
  • 2013/3 公社)SL災害ボランティアネットワーク 設立第1回定期社員総会開催
  • 2014/4 相互提案型協働事業「避難所運営委員会設置事業」開始(3年間)2017/03まで
  • 2014/7 マイ発電所PT活動スタート
  • 2014/8/8-11 東日本震災遺構見学・ボランティア活動(中高生・保護者)
  • 2014/8/20 広島市集中豪雨で対規模土石流被害
  • 2014/9/20-24 石巻女川「たい焼きPT」
  • 2014/9/27 長野県御嶽山噴火 死者57名
  • 2014/10/3-6 大熊町(いわき市)「たい焼きPT」
  • 2014/11/7-9 大熊町(会津若松市)「たい焼きPT」
  • 2014/11/21-25 石巻・女川「たい焼きPT」
  • 2015/3/14 仙台で開催された第3回国連防災世界会議のパブリックフォーラムで「座間市の市民協働型ShakeOut訓練の取り組み」が評価され、発表の機会を与えられて代表が登壇発表。
  • 2015年度 保育課協働事業「保育園防災強化事業」受託。公立保育園防災研修・訓練を実施(通年)
  • 2015/8/6-9 東北地方災害遺構見学とボランティア活動(中高生を引率して通算4回訪問)
  • 2015/9/15-22 石巻・女川「たい焼きPT」
  • 2015/9/3-5 大熊町 「たいやきPT」会津若松市
  • 2015/11/21-23 大熊町「たい焼きPT」(いわき市)
  • 2016/4/14.16 熊本地震(M7.0)発災 大きな被害を受ける。以後余震多発 大分県でも被害。
  • 2016/4/5 ZSVN初代代表 田中尚久氏 逝去に伴い濱田 が代表に就任
  • 2016/5 遠藤座間市長、自治体総合フエアーで座間市の災害対策の取り組みを発表。
  • 2016/6 ZSVNとSLが連携して被災地応援クマモン缶バッジを制作。神奈川・千葉・埼玉・東京地区で応援募金活動を開始。2017/3までに約80万円を熊本市へ募金。2016/7/15 熊本地震支援ボランティア(ボラジェット)現地調整員として19日まで熊本県益城市総合体育館避難所へ入り受け入れ調整。引き続きYMCA横浜を中心に、座間市社協職員、SLなどの会員を支援員として現地へ送り込み活動。
  • 2016/8/4-7 ZSVNと社協で3.11被災地遺構見学・ボランティアバスツアーを開催(中学・高校生対象)
  • 2017年度 学校、介護施設・子育てグループ・単位自治会から講演、訓練の依頼増加する。
  • 2017/2/9-2/13 熊本県阿蘇市・益城町仮設住宅へ「たい焼きPT」活動
  • 2017/7/5-7 九州北部地区 集中豪雨により被害
  • 2017/8/16-19 北海道台風直撃。広範囲に農作物被害
  • 2017/09/18 座間市社会福祉協議会 感謝状を受賞
  • 2017/11/3  座間市より感謝状受賞
  • 2017/12/10 社会デザイン学会より団体奨励賞受賞
  • 2018/2/10-13 福岡県北部水害被災地、福岡県朝倉市など仮設住宅へ「たい焼きPT」活動。
  • 2018/03 消防本部落成式
  • 2018/6/18 大阪北部地震 M6.1 震度6弱を観測
  • 2018/7 西日本(岡山県・広島県・四国各県)集中豪雨により河川氾濫、土砂崩壊・浸水で広域に被災「西日本水害」が発生
  • 2018/8 災害救援ボランティア講座(SL)県央相模原スタート(毎年8月・2月に開催:座間消防本部)
  • 「西日本水害被災地支援」として倉敷市真備町を支援先として、座間市内で「タオル・カレンダー・土嚢袋」を募集。タオル約8千枚が集まる。市内小学生の応援メッセージをつけて現地入りする活動者へ順次委託。
  • 2018/9/6 03:08 北海道胆振東部地震発生 M6.7 震度7。ブラックアウトが起き、道内の電力の供給が絶たれる。
  • 2018/9/21-25 岡山県倉敷市真備町へ入り「たい焼きPT」活動 タオルセットを直接配布する。
  • 2018/10以降 災害講座・訓練要請が増える。
  • 2019/4 座間市協働事業Ⅱ 児童ホーム防災強化事業が採択された。(21年3月まで)
  • 2019/4/27 ZSVN10周年記念活動報告会
  • 2019/5/1 平成➡令和へ改元
  • 2019/8/9-12 東日本災害遺構見学(女川・大川小・南三陸・気仙沼・遠野)
  • 2019/9/8-9 関東沖で発達して千葉県に大きな被害をもたらせた台風15号。被災地支援としてSL千葉支援VCからの要請でZSVN・社協が富津市VCの立ち上げ支援活動に参加。
  • 2019/10/12- 台風19号が、伊豆半島、関東地方に15号を上回る降雨量を持って進み、相模川も危険水位に達し座間市も災害対策本部を立ち上げ対応。ZSVN会員も避難所に入って支援業務にあたる。(座間市避難者約1000名)
  • 2019/12/7 神奈川新聞社より神奈川社会事業貢献賞を受賞。
  • 2020/2/8-10 宮城県丸森町台風19号被災地仮設住宅へ「たい焼きPT」として活動。
  • 2020/3 新型コロナウイルス感染防災のため活動は当分中止となり、定期総会も「書面議決」で行う。2021/4月をめどに「特定非営利活動法人(NPO)」を目指すことが承認された。(コロナ感染拡大により遅延)
  • 2020/6 災害情報活動発信基地「本気防災 そなえ亭」を コミュカフェ LINKS内に開店
  • 2020/7-9  新型コロナウイルス感染予防のための、「予防ガウン製作プロジェクト」を公益社団法人SL災害ボランティアネットワークの中に立ち上げて、この活動に賛成をしてくださった支援者の方から寄付をいただき3か月にわたって活動を行う。その結果、10月に座間市へ1300着、座間市社会福祉協議会様へ500着の予防ガウンを寄贈した。このガウンは、災害が起きた時、支援活動につく職員、避難所支援者などをウイルスから感染を防ぐためのもので、すでに座間市内の避難所の倉庫内に格納されている。また、社協が開設する災害救援ボランティアセンター運営にも備蓄済み。
  • 2020年総会にて NPO法人化を決定。申請業務に入る。しかし、コロナの影響を受けて手続きが進行出来ない状況であった。
  • 2021/3 熊本県球磨川の水害で大きな被害を受けた球磨村へ「くまモンバッジ」募金の中から 義援金を寄贈する。
  • 2021/4 静岡県熱海市の土砂崩落事故に際して、共に活動しているNPO沼津災害ボランティア団体を経由して災害復旧機材として高圧洗浄機3台を寄贈した。
  • 2021年8月 特定非営利活動法人ざま災害ボランティアネットワーク設立の認証を得て登記完了。
  • 2021年9月1日 特定非営利法人ざま災害ボランティアネットワーク活動開始。
  • 2021/10 座間市より座間市政創設50周年に合わせて感謝状を受賞。
  • 2022/3 令和3年度 かながわボランタリー活動奨励賞(県知事賞)を受賞
  • 2022/3 代表濱田は、公益社団法人SL災害ボランティアネットワーク代表理事を辞して同団体の顧問に就任
  • 2022/5 任意団体「ざま災害救援ボランティアネットワーク」は発展的解消を行い、その資産をNPO法人ざま災害ボランティアネットワークへ寄贈することを決議して解散をしまた。
  • 同日 第1回NPO法人ざま災害ボランティアネットワークの定期総会が開催され活動報告並びに活動計画が承認された。
  • 2023年3月、ICHI COMMNS 企画の企業と活動団体を繋ぐ企画に応募して座間市小松原にあります三木プーリさまより「ワクワク応援支援金」を頂きました。https://susnet.jp/presentations/110?competition-id=21
  • 2023年9月、令和5年度 防災功労者防災担当大臣表彰受賞