2018年度座間市総合防災訓練に参加しました

 2018年度の座間市総合防災訓練がひばりが丘小学校で開催されました。

今年は、1923年9月1日の関東大震災から95年が過ぎた日です。座間市もずっと8月に開催していましたが今年は9月1日の震災記念日の開催となりました。

新庁舎が出来上がって半年が経過して、消防隊員の皆様も新しい庁舎になじんで勤務が行われているようです。

 

 今年も、想定は9月1日午前8時、都心南部直下地震M7.3 座間市における最大震度は6強ということでスタートしました。8時の全市に響き渡ったサイレンで「シェイクアウト安全行動」が行われました。

 一方、災害救援ボランティアセンターの訓練会場のサニープレイスでは、地震発災3日後の朝8時30分に参集し点呼を取った後、「災害救援ボランティアセンターの開設」が指示されたということで開設・運営訓練が始まりました。

 

 職員+災害ボランティアのメンバーが協力して災害救援ボランティアセンターのレイアウトつくりに取り掛かりました。今年度から新しいマニュアルによって運営されることにな

り、やや戸惑う人たちや、災害ボランティアへ新しく加入した人はベテラン会員の指導の下に一つ一つの作業の意味などの説明を受けながら進められました。

今年は、設営は、ざま災害ボランティアネットワークが主力となって活動し、社協職員は、広報活動やニーズ調査(助けて情報の収集)の活動を主として行うことになりました。

 

 約1時間後、レイアウトも出来上がりそれぞれの場所に付き最後の点検が行われ、ボランティアの受入れが始まりました。

今年から、受付に進む前に「総合案内」の担当者を配置して、受付のテーブルに進む前にお越しになったボランティアの方々の質問や保険加入状況の確認、活動にふさわしい装備をしているかなどの確認をして受付作業が進んでさて、待機室に入ったら「その格好では・・・ちょっと」というようなことがないように工夫をしました。

 

 災害救援の活動ボランティアは気持ちが熱い人が多いのです。いてもたっても何かしなければという思いだけで動かれる方が見受けられます。しかし、ボランティア活動で一番大切なことは、「無事について、無事に作業をして、無事に自宅へ戻る」ということなのです。

座間市の災害救援ボランティアセンターはこのことを一番大事にして開設・運営に取り組むことにしています。

 

 準備が終わり、センター長の指示で活動ボランティアの受付けが始まりました。

活動ボランティア役には、ボラ連やそのほか個人参加、地域防災推進員の方も参加してくれました。ニーズ班では、被災者の方々からの助けて情報(ニーズ)の整理が済んで「助けて情報」がボードに表示されました。

活動ボランティアさんたちは、各人が持っている付箋を「求人票」に貼ることになります。その時、単に近いからとか、楽そうだからという判断ではなく、自分の持っているスキルが行かされるか、体力的に無理はないか、本当に役に立てると(自分自身が)思うかというような判断で選んでいただけるとボランティア活動も楽しくなるのです。

 

 やがて定員の付箋が貼り付けられるとマッチングの係の人から名前が呼ばれます。ボランティア活動はチームで活動します。仲間同士で固まれる場合もありますが、他から来られた方と一緒になることもあります。マッチング係の仕事は、単に仕事場へ送り込む「口入屋」のようなことではなく、チームの編成をしてメンバーを観察して、作業内容にふさわしくない人がいれば仕事の内容を詳しく伝えて他の仕事へ振り替えることもしなければなりません。

 

 このようにして、短い時間ですがチーム作りをしたのちに作業説明、リーダーの選出をします。土地勘があればよいのですが座間市のことを知らない方の場合には、大地図で現在位置と作業場所との関係を示して、付近の地図との関係を説明します。そして、確認がとれましたら出発することになります。その際、必要な機材などは機材係から貸し出しを受けることになります。

 

 このようにして、「助けて情報」と「助けたい人」を結び付けることになります。この際、活動者の腕には、災害救援ボランティアセンター発行の活動証明票が貼られています。被災地には、様々な人が入ってきます。救出作業のレスキューの人たち、道路の啓開にあたる自衛隊員、警備に当たる警察官などは服装で判別できますが地元の人と、他の地域から入ってくる人との区分は困難です。そこで外部から作業に入っているボランティアにはこのような識別が必要になるわけです。

 

 一方、ひばりが丘小学校の校庭では、消防、救急をはじめ自衛隊、警察車両、DMAT、救助犬、応急救護所やそれぞれ災害時に、座間市をサポートする関係者のテントや展示が行われています。

今年は、消防本部が新しい体験機材を導入しました。それは、従来の水消火器操作訓練は標的を回せばOKというものでした。しかし、これでは本物の炎の熱さは体感できませんのでどうしても操作に真剣になれない傾向がありました。

今年度は、実際の炎を体験できる中で、消火器の正しい操作の指導がコーナーで長い列を作って体験していたのが印象的でした。

もう一つ座間の訓練の名物は、災害傷病者役のメイクをするコーナーです。アメリカ陸軍の担当兵が本格的な機材を使って重傷者、中傷者、軽傷者、部位別にメイクをするのです。かなりリアルなコーナーでした。

 

 プログラムも進み、市長以下市の幹部職員による、各コーナーの巡視が行われました。市長から、本格的な災害救援ボランティアセンターの取り組みについてお礼をいただくことができました。その後、JCOMの取材が入りYVでの撮影がありました。近日中に流れるのだと思います。そうしているうちに、自衛隊の野戦用の炊事用の機材で名物の「第4施設群のカレー」が出来上がり給食がなじまリました。

訓練会場は、最高潮を迎え、今年新設された消防のドローン部隊も展示飛行をしていました。ここで、私は、時間切れでトランシーバーから「災害救援ボランティアセンターへ戻れ」という連絡が入り訓練会場を後にしました。

 

 災害救援ボランティアセンター訓練会場では、送り出したボランティア活動者の帰着後のケアー作業が行われていました。災害の現場では様々なものや人を目にしてしまいます。

活動者によってはその一つ一つの情景が胸に突き刺さるように感じる人も多いはずです。

その現実を出来るだけフォローやケアーすることによって薄める必要があります。この作業は、目に見える切創や擦過傷などとは違って、見えないことゆえに気が付かないままに帰路につき「もやもや感」を持って帰宅することは出来るだけ少なくして、今日の皆さんの活躍によって多くの被災者が立ち直る、元気な気持ちになりましたよ…ということで感謝の気持ちを示すのも災害救援ボランティアセンターの役割です。

 

 最後に、気づいたことを付箋に3枚づつ書き出していただき今日の訓練を終えました。

本当にご苦労様でした。また、次は3月に訓練が予定されています。その時にもぜひ参加してください。

 

 座間市のような小さな自治体の心配事は、活動ボランティアさんがあつまることができるかということいです。交通の要点になっている海老名市、大和市、町田市などは比較的ボランティアは集まりやすいと思われますが、座間市などはボランティアの確保についても日常の活動に中からネットワークを広げておく必要性もあると思います。

ざま災害ボランティアネットワークは座間市と連携して災害救援ボランティアの養成にもとりくんでいます。ぜひ、わが町を守るボランティアとして受講してみてください。

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2018年8月災害救援ボランティア講座が開催されました。

第1回の「災害救援ボランティア講座・県央・相模原講座」は、予定通り8月4日・5日・12日の三日間にわたって開催され事故もなく無事に終えることができました。この講習を修了すると、「セーフティー・リーダー(通称:SLと呼びます)」になることになります。

 

 受講者数は、新規受講者13名+SL会員スキルアップ受講者が8名の合計21名となりました。SL会員スキルアップ受講者というのはすでにSL講座を終わり地域で活動しているメンバーが、減災活動、災害対応活動のスキルの維持並びに向上を目指して受講するものです。

 

 新規受講者の中で12日修了証が交付された人数は11名となりました。2名の方は都合により途中の課目を履修できなかったために次回の講座で補講を受けると修了証が交付されます。11名の新しいセーフティーリーダーの方おめでとうございます。

 

 新たに、地域で減災活動や災害対応活動に取り組む推進者として活動をしてください。今までの傾向を見ますと、受講生の約5割はこの講座を「防災教養講座的」に受講されせっかく学んでも地域での活動に参加されない例が多いのです。せっかく受講料を払い、かつ、貴重な土曜日、日曜日を犠牲にして受講されてのですからぜひ、地域の中で生かしてほしいと願っています。

 

 今回の講座は、座間市の全面的な協力、後援をいただき特に新しい消防庁舎・施設をほぼ独占的に使わせていただけた素晴らしい講座となりました。土日の開講をお願いしたために、神奈川県くらし安全防災局並びに座間市消防本部、消防署の方々には本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 

 初めての開催ということで、私たち事務局の準備不足、進行の不手際もあったと思いますが、次の講座では今回の反省を改善をしてより素晴らしい講座にしてゆきたいと思っています。

 

 幸い天候にも恵まれて恙なく進行することができました。

今回の講座のプログラムの編成は、午前中は「座学」などを中心とした科目、午後は、身体を動かして体験の中から学ぶという編成にしました。

ボランティア論、神奈川県の災害と被害予測、私たちを取り巻く災害の中からイメージをして発災後の3日間どのように生きるのか、ボランティアの安全衛生、火災の基礎、地域活動と学び・訓練などを座学で学びました。

 

 実技としては、普通救命講習、災害対応の技を学ぶ、応急手当(実技)、災害時に必要な技能を学ぶ(消火・救出・救助体験)などを行いました。

皆さん、それぞれの年齢、目的に合わせて実技を体験ました。

今回の消火訓練には、実際の炎を上げる機材を使った消火器操作、消火用水パックによる体験を行い、いままでの、水消火器では味わえない緊張感を体験することができるように考えました。救出体験では、マンションなどのベランダに設置されている避難ハッチから梯子を使って階下へ避難する用具や、5階の床面に設けられている避難ハッチをあけて避難用シューターを用いての体験も行いました。受講者には好評でした。

 

 12日の修了式では、公社SL災害ボランティアネットワーク代表から修了者に対して、修了証(カード)と座間消防署発行の「普通救命講習修了証」が手渡されました。3日間事故もなく無事に終えることができました。

 

 全国を見ますと、私たちと同じような目的をもって講座・訓練を行っている団体が数多くあります。それぞれ団体のポリシーをお持ちになられて取り組まれていると思います。

 わたしたちは「災害救援ボランティア」として自分達に災害の時になにができるのか、また、平時から「減災活動や災害対応活動」の伝道者としてどのように取り組んでゆかなければならないのか、地域の市民の中に入って一緒に活動できる(わざ)ノウハウを伝え少しでも災害の被害が少なくなるように特に、「減災活動」に重きを置いています。この講座を修了しても「資格」というものを設けていません。これは、23年前に当団体が発足して以来、基本的なポリシーとして貫いてまいりましたし、今後もこの方針を堅持してゆくつもりです。

 

 そもそも市民活動者がボランティアをするなかで「資格」というものが必要なのか?ということです。消防団を見てください。この活動は究極のボランティア活動だとみていますし、見習うべき対象だと思います。彼らの活動には「資格」というものはありません。

 

 私たちと共に活動している中には専門的スキルを持たれている方もおられます。例えば、看護師、介護福祉士、ケアマネなどの福祉・医療系の国家資格者です。一方では、技術系の資格を持たれている方もいます。建築士、測量士、をはじめ各種技術系の資格や講習修了者です。こうした方々は、一定期間の職務経験や資格試験などの審査を得て認められているわけです。

 

 これ等のいわゆる公的資格と我々のような民間団体がちょっと行った講習を受講して資格を与えるなどというわけにはいきません。そそもそも論として、ボランティアに資格がなじむのかということですね。「私たちは所詮ボランティアである」というプライドを持って取り組んでゆくことが大切だろうという思いで取り組んでいますことをご理解ください。

 

 この講座の運営にあたってくださった本部並びに、SLかながわ・県央相模原ネットワークのメンバーの皆様の方々にお礼を申し上げます。

 

 次回は、平成31年2月を予定をしています。決まりましたら当団体のホームページにてお知らせします。

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2018年度第1回 市民防災・減災セミナーが行われました

    発災 3:3:3ワークショップ風景
    発災 3:3:3ワークショップ風景

 2018年度座間市とざま災害ボランティアネットワークの協働事業である「市民防災・減災ゼミナー」①が、7月7日、座間市消防本部研修室で行われました。参加者は市民が25名、ZSVN(ファシリテーター)6名、危機管理課職員 3名、消防本部 2名でした。

 今回から、「防災」という狭い領域ではなく私たちの居住空間の安全確保という考え方を前面に出してのセミナーにしました。
これは、「CAT」という考え方で、防災だけでなく「市民の危機管理」考えましょうということです。

CATという考え方は、私たちが、常に教えをいただいている防災科研の理事長の林春男先生が提唱されてきた考え方を、わかりやすくして世に示されて危機管理ドットコムの中澤氏のお考えを参考に普及に取り組んでいるものです。

CはCHECK(予測)、
AはACTION(予防)、
TはTRAINING(対応)ということです。
このことは、決して難しいことではありません。

 災害が来る前に備える行動を「減災行動」と言います。災害からの被害を少なくするという意味ですね。そのためには、ここではどのような危険があるのかを「予測」しなければなりませんよね。「予測のないところには予防はないはずです」これは、地震だけではありません。災害というのは幅広く考えなければならなくなりました。予測して「被害」が出ないようにする・・・そのためには予測に応じた「手を打つ」ことですね。これがあれば予想の範囲以内の「わざわい」であれば防ぐことができます。
もし、電源の供給が絶たれると考えて「発電機」を備えます。でも、発電機の燃料がなければだめですね。運転方法がわからなければだめです。
予防というのは行動を起こすことなのです。

最悪、予防した水準を超えてしまう災害が来た時には、対応を考えなければなりません。
そのためには、必要なトレーニングを詰めなければなりません。もっと高度な知識や技が必要な行動が必要かもしれません。そこで、そのために訓練や体験を行うのです。
このような考え方をもとに、突然「緊急地震速報」を流しました。さすがに座間市の住民です。見事な対応をしてくれました。
保育園に通っているお子さんが参加されていましたが、誰よりも素早く対応行動をとってくれたのがうれしかったです。彼は、付箋の書き出しの時に「ダンゴムシ」と書いてくれました。(涙)

そのあと、発災後の2日間の各自の行動を考えるワークショップをしました。
今回の参加者は、18日の大阪地震を見てのことでしょうか熱心に取り組んでくれました。
今回からの、全員が書いた付箋を全て一覧に貼りだす方式を取りましたが、壮観でした。参加者も他人の書いた付箋を熱心に見ていました。

その後、似たもの集めをしました。これはいつものことながら全員が立ち上がって喧々諤々が始まります。
素晴らしいです。このようなやり取りの中から考え方が固まってくるのです。本当は、この次のステージで
「表札」つくりを行いますが今日は時間の関係で、私の方でまとめさせていただきました。

自助の必要性…最初の3分は「自助」以外は何も変わるものがないのです。そして、
次の、3時間に向こう三軒両隣の助け合いである「隣助」という考えで行動してくれることを説明しました。
自助→共助と行かないのが最近の地域なのです。そこで向こう三軒両隣だけでもきちんとつながるということから
「隣助」という考え方をお願いしていることを話しました。

そしてその後は、「共助」となります。
でも、自宅での生活を考えることの大切さを話しました。避難行動=避難所へ行くという考え方から脱皮してほしいのです。
避難所は過酷な環境です。例え我が家が多少の被害が出ていても近所の方と一緒に地元で生活を続けることが一番なのです。
最後に、どのようなことがあっても家族間での連絡をきちんと取りあうルール作りをして欲しいことを伝えました。
サンプルとして「我が家の防災議事録」という用紙を配布しました。ここに書いてある内容は家族間で必ず確認し合ってく
れることを希望して終わりました。
今回は25名のうちにお子様連れの家族で参加された方が2家族もおられました。一つの家族のママさんは小さなころ阪神淡路
の地震の体験者でした。こういうセミナーを通じて体験を家族に綱得てゆく姿に敬意を表したいです。ありがとうございました。

この後、新消防庁舎の見学会をしました。消防署から課長さんに休日出勤をしていただき案内をしてくださいました。
市民の方にこういう素晴らしい消防署ができたのです。施設を利用してくださいという意味でも大事なことだと思いました。
ありがとうございました。秋の体験型講座にも参加してください。お待ちしています。

相武台東小学校PTA成人委員会講座を支援させていただきました

     今日の会場となった部屋の案内板です
     今日の会場となった部屋の案内板です

 6月28日は、学校対象のセミナーは、相武台東小学校でした。

この学校はPTAの成人委員会が年3回の講座を企画します。

その第1回目の企画が「防災を考える」ということで役員の方々の強い要望で「非常用炊出し袋」を使った「災害食」も参加者へ伝えたいという希望がありました。私たちは快く受け止めさせていただきました。

 

 今年度のPTA成人委員会は非常に熱く委員の男性のFさんがママさんたちをリードしてバランスよく取り組んでいました。恥ずかしい話ですが私たちの世代では考えられませんでした。Fさんは自営業なのかなとお訪ねしたところ都内の企業にお勤めらしいので余計驚きました。

 

 事前の役員の方々との打ち合わせ、何回にもわたるMAILでのやり取り、役員対象の炊出し袋の使い方の実習を経て今日を迎えました。

 いままでは、これらのことを全て私たちの団体のスタッフが担当していました。数年前からメンバーの提案により、委員会が自主的にやる企画ならば、この部分も役員の方が学んで参加者に伝えたほうが浸透性が高いのではないかということでこの方法を取っています。

 

 講座に先立って、校長先生のご挨拶がありました。「奇しくも6月18日に大阪北部で地震が発生して、児童を含む数名の方が命を失われてしまいました。今日のこの講座はまさしく今、学びたいことを学べるという講座になった。しかし、わが国はどこにいても大きな地震に巻き込まれる可能性があるのです。今日のセミナーの内容を聞き流すだけではなく自分のこととして受け止めて欲しい」というご挨拶がありました。 

 

 私たちの防災セミナーは世の中の動きに対応すべく、一昨年あたりから単に「防災」を学ぶのではなく、市民の危機管理(リスクマネジメント)の領域を広げた形で取り組んでいます。それは、近年の世の中に「わざわいの種」が増えてきた感じがしてきたからです。

「防災」という言葉が、社会の様々な様相を含めた用いられていることにも違和感を感じていました。

 

 そこで、私たちは「防災」言葉の中身を「減災活動(行動)」と「災害対応活動(行動)」とに分けて考えて取り組むべきだと思うようになりました。

 平時(災害のない日々)の活動は、万一、「わざわいの種」がはじけても、被害を最小限に抑える活動(行動)を学ぶこと➡(予測して予防する)ことを「防災教育」と位置付け「わざわいの種」がはじけて災害になってしまったときの、対応を考えそれ、ぞれのレベルに合わせて行動出来る「わざ」を身に付けること➡(対応する)「防災訓練」に分けて考えることが必要ではないかという提案をさせていただいています。

 

 今回のセミナーでもこの点に注意して進めました。

名物の「抜き打ちシェイクアウト安全行動」も行いました。まずまずの出来でした。しかし、一部の保護者の方の中には、シェイクアウトの行動する前に周囲の様子を見て(空気に合わせる)から行動する人もいました。まさしく同調性バイアスですね。

訓練は6年間続いてのですがあまり関心がないような感じの方も見られました。残念です。

学校では先生方は必死になって子供の「いのち」をまもろうとしている。しかし、保護者の方が、「いのち」をまもる行動が出来なければ、結果「災害遺児」を生むことになっしまいます。何よりも自分の「いのち」を守る行動に全力を挙げて欲しいということを、あえて申し上げました。

 

 「今ここで、震度6クラスの地震が発生したらあなたはどのような行動をとりますか?」ということを書き込むシートを渡して書いていただきました。

おそらく、胸の内には様々な思いがあると思います。

でも、そのことを紙の上に書いた経験はないと思うのです。このようなことを各家庭でも発災からその後の3時間程度のイメージを考えるゲームをして欲しいですね。

その中で「自助」の必要性、さらには、ご近所との助け合い(隣助)のことを話し合ってほしいです。地域の人的資源、社会的資源を知り、その活用に結び付けていただきたいと思います。

 

 私たちからのお願いは、「とにかく被災地からの声を学ぶこと…校長先生が言われるようにその声を自分たちのこととして考える」ことが大事であることをお話ししました。

11:30 PTAの役員の方々が今朝から準備してくださいました、災害食(米)を中に入れた紙皿が受講生の前に給食されました。

 

 皆さんは、興味半分でコーラで焚いたご飯、ペットボトルのお茶で炊いたご飯、普通のご飯、紅茶で焚いたご飯+パスタ等の災害食の試食をしました。役員の方々は、ペーパー皿に15号サイズのビニール袋で覆って配食をしました。中には、それを気にして食べるのを躊躇している方も見られました。

 

 イメージしてください。災害時です、水に非常制限されます。その中でお皿をはじめとする食器類を洗う水がない状況を想定して、紙皿に薄手のビニール袋で覆ったのですね。これならば水がなくてもまた、同じお皿を使うことができます。

災害時は、非常時なのです。すべてが制限される中で生活をし中ればならないにです。

 

 今こうして、講座をしている中でも、大阪の近郊の市部では水がない、トイレが使えないという非常のなかにいるのですね。

なかなか、災害時をイメージするといっても大変です。でも、そこを乗り越えることを考えておかなければならないのです。

大事なことは、働き手の多くのお父さん(お母さん)方は、帰って来られないのです。となれば母親(父親)と子供たちで少なくとも3日間を過ごさなければならないことも忘れないことを説明させていただきました。

 

 記入していただいたイメージを書き出す紙をちらっと見させていただきましたが残念ながら3時間の先を書いている方はほとんどいないことがわかりました。

このことが、座間で災害が起きた時にどのような行動になるか・・・そうだ「避難所へ行こう」的な行動を誘発しやすいのです。

この小学校の周囲の道路環境を見た時に、簡単に避難行動が出来るかもう一度考えてみてください。「災害を常に自分たちのこととして考える」、納得したことから「行動化」するかどうかが災害時の二次被害を少なくできることを理解してくださいということで話を終えました。

 

 最後に、PTAの会長さんにもこの種のセミナーは、毎年継続的に取り組まれることが大事ですねとお願いして帰ってきました。役員の皆様ご苦労様でした。どうか、行動に繋がるPRを続けてください。

今回のセミナーを通じて、近日中に「非常用炊出し袋」を相武台地区でも販売できる場所が出来そうです。期待していてください。

 

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かながわ・よこはま防災ギャザリングに参加してきました

     炊出し袋に米を正確に計量します
     炊出し袋に米を正確に計量します

 SL県央・相模原ネットの一員として防災ギャザリングへ参加してきました。今年度の私たちの団体の担当は、災害食の普及活動をテーマとして「非常炊出し袋」による「炊出し作業と災害食による配食」を担当しました。

県央相模原ネットからの参加者とSL活動者が11名が中心となり、そのほかSLのメンバーが支援してくれました。今日の炊出し予定数は500食と本部からの指示を受けての準備をして指定された場所にテントを張りました。「ざま災害ボランティアネットワーク」と鮮やかに描かれた水色にテントのもとに炊き出し用のLPGボンベ2本、炊き出し用のコンロ4台、炊き出し用の寸胴が大小合わせて4つが準備されました。そのほか体験をしてもらうテーブルの上には、必要となるコメ入れの容器、メジャー、水差し、炊き出し用袋などが3ラインが準備されました。

これ等の資機材は、テーブル以外はすべて、ざま災害ボランティアネットワークの災害対応のための資機材です。災害救援ボランティア団体は、その名乗りの責任を果たすためにも自前の装備品がなければ自立した活動はできないという判断から約10年かけて備えたものです。

9時30分ごろから、イベントに参加する来場者が来ました。受付を済ませて最初の体験が「災害食の炊出し体験」なのです。

 

 来場者の方々には先ず次のことをレクチャーしました。

体験用の列に並ぶ前に、「なぜ?」「このような手法」「炊き出し作業」を行う必要があるのか(理由)ということの説明をしました。

  災害時には水の供給が止まる。電気、ガスも止まり、物流も止まることをイメージしていただきます。

その中で私たちは、何を食べて「いのち」を繋いでゆくのか。

備蓄用食料である「アルファー米」はあくまでも緊急的な食糧であり、数に限界があること、味には個人差があり食べることができない人もいること等について話しました。

過去の被災地での活動から知りえたことの一つに「普段食べている物が一番、のどの通りが良いこと」を知ってさらに、解決する手段の一つとして、非常用炊出し袋が有効な手段の一つであることを話しました。

 

 災害時は「ゴミ」を最小限に抑える必要性があること、貴重な水を用いて、少ない水で一定の安全水準を守りながら「災害食」給食ができること。この炊き出し作業を地域の方々が集まって行うことで恐怖心が無くなること。それによって打ちひしがれた心に元気が出てくること等について話しました。

 

 そして最後に、災害時、食べ物を扱う時に必ず守るべきこととして、作業の前の手指の消毒の必要性と、特に高齢者方の「入れ歯と災害食」のことからは、平時の入れ歯の保管場所は洗面所ではなくベッドサイドに置くことを話しました。入れ歯が無くなってもすぐに作ることができないこと。入れ歯がないとこから、食事が非常に不自由になり、空腹が我慢できなくなって食事をすると、歯茎に傷がつき出血等が起こりこれが原因で嚥下障害などを誘引し結果、肺炎を起こし、「災害関連死」という事態に陥ってしまうことがあることを話し、災害食と口腔ケアの関係にも触れて終わりにしました。その後、体験コーナーへ移ってもらいました。

 

 往々にして、目的を明確にしないままに、ただむやみに体験を進めるケースをみます。

今回も、説明をするので集まってくださいと声掛けをすると「いいのです。私たちはいつもこの訓練をやっていますから」といって体験コーナーへ行こうとする方がいました。

私は、話を聞いてからにしてくださいと言って無理やり話をしました。

終わって、その方々に「どうでしたか? あなた方はこのような方法でやられてきましたか?」と質問すると、「やっていませんでした。ただ、コメを入れて水を入れて・・」という訓練でした。これからは、訓練前にこのような方法で取り組みたいと思います」という答えを聞いて役に立てたと思いました。

まだまだ、多くの訓練が行われていますが、それが「いつ、どのような状況で使われるものなのか?」そしてその結果は「どのような効果がでるのか?」という説明がないままに行われている例が多いと思います。そのような訓練が少なくなり解消に繋がればよいなと思いました。

会場では、県内で活動する団体がそれぞれの得意分野の活動の普及に取り組み、来場者の方々へ減災活動の必要性、災害対応のノウハウを伝えていました。

主催者発表ですが来場者は550名を数えています。私たちの担当した「災害食体験」のブースで非常用炊き出し袋の作業を体験された方は360食を数えました。

協力者の方々、支援者の方々そしてこのギャザリングをここまで運営できる取り組みをされた「防災ギャザリング実行委員会」の方々へお礼を申し上げます。

 

******これ以降は興味のある方のみお読みいただければと存じます。*****

 ここで、私自身の記憶が薄れないうちに防災ギャザリングの生い立ちについて私たちが参加した時代からの記憶をたどり記録にしたいと思います。誤りのある部分もあると思いますがお気づきの点がありましたらご遠慮なくご指摘ください。

 

 防災ギャザリングが、横浜で行われるようになったきっかけは、1995年阪神淡路地震のボランティア活動経験者が、神奈川県に戻ってきてこの体験を、この地に発生が予想されている「都市型災害」に備えて、県内で活動しているボランティア団体同士が顔が見える関係を作ろうということで企画されたイベントが、「防災ギャザリング」なのです。

ギャザリング

ギャザリングとは(gathering)= 集合・集まるという意味を言うようです。

 わたしたちの団体は、そのころのことは全く知らないでおりました。

先輩方々からのお話では、当時の防災ギャザリングは、神奈川県も熱心で県民サポートセンターが中心となって、被災地で活動した経験者や学生たちを集めて全館を会場にして行われていたようです。しかし、ご多分に漏れず被災地が復旧し、復興が進むにつれて参加していた特に、活動の中心となった学生たちも社会人になってこのような活動に割ける時間も少なくなるままに徐々に縮小の傾向にありました。私たちが神奈川災害ボランティアで活動していたころは目的もはっきりしないままに前年申し送りの状態でイベントをこなして行く感じで行われていました。

 

  そのような中で現在は活動を退いて、地元での活動に移しています災害救援ボランティア推進委員会の講座の修了者であったセーフテーリーダー(SL)のMさんがもう一度、防災ギャザリングを再建しようということで協力の要請を受けて「セーフティーリーダー(SL)」の一員として私の周囲のメンバーも協力することになりました。

 

 その当時、たまたま、ざま災害ボランティアネットワークが防災活動普及のためのプログラムとして取り組んでいました「体験型防災体験訓練」に興味を持たれた、横浜市のある消防署長が、自分の消防署で同じようなイベントをやろうというお話をいただき有志の関係団体が集まって実施しまずまずの成功を収めました。

その署長の異動がきっかけになり、現在の横浜市民防災センターと沢渡公園を使って県下の防災活動をしているボランティア団体が集結して実施できないかという話をいただき防災ギャザリングがまた復活をし始めました。県民サポートセンターの2階のホールを使った講演会などを含めて、阪神淡路震災の起きた1月中旬の活動として行ってきました。

 

 そのような中で、2011年3月に東日本大震災が発生し、神奈川県は岩手県を中心に支援活動を行おうということになりました。その活動機関として、県民サポートセンターの中に神奈川県、神奈川県社会福祉協議会、神奈川災害ボランティアネットワーク(KSVN)、共同募金会の4団体からなる「かながわボランティアステーション」が設立され、ボランティアスタッフが中心となって「被災地支援ボランティアバス運行事業」を始めました。

その後、神奈川県が岩手県遠野市にボランティア活動者向けの現地活動拠点として無料宿泊所「金太郎ハウス」作ったことから多くのボランティア活動者を3年間にわたって送り出し被災地の支援活動を行うことができました。その運営は、ほとんどすべてを様々な県内外のボランティア・スタッフのかたがたの力で行いました。

このような活動の「種」は防災ギャザリングという活動があってのことだと思います。

神奈川県で活動していた「セーフティーリーダー(SL)」も積極的に活動に参加して、この活動から被災地から離れることができなくなって移住をしたり、時の県職員として現在もなお被災地で復興の仕事に携わっているようです。

 

 しかし、東日本大震災から5年を経過したころから、被災地が徐々に復興地に変わると共に「災害の記憶の風化傾向」が見られるようになり、防災ギャザリングに参加する団体も少なくなり始めて来ました。

これは、どうにもならないことだと思います。今まで中心となって旗を振り続けてきた活動者の方々も加齢ともに引退したり家庭の事情で活動を離れていきました。また、あれほど熱心に支援に取り組んでくださった行政の方々も、人事異動のう中で当時の強烈な体験のない職員の方々に変わることによって活動も単なる通過儀礼的な色彩が強くなり始めています。5年目の活動から1月の活動時期を3月11日を忘れないために3月に移しましたが、一般の参加者が参加しやすい暖かな時期の活動に移そうということになり5月の活動になっています。

 

 この先、この活動は誰が引き継いで続けてゆくのかという分岐点に立たされています。

近い将来というよりも、もっと危機が差し迫る中での発災が想定されている「首都直下地震」は従来想定されていた、「東京湾北部」よりも神奈川県に近い「首都直下域」での発災へ見直されて県の地域防災計画も見直され、東京都との境の川崎市でも震度7の揺れが想定されています。

その災害から、「いのち」を守るための活動として私たちが県知事に具申をして実現した「かながわシェイクアウト訓練」も何とか取り組まれていますが、今一つ纏まり感というか緊張感が感じられない「イベント化」しているような気がしてなりません。

また、ビッグレスキューと銘打った秋の県市総合防災訓練も、私の個人的な感想から見ると県民の方々に「誤解」を与えかねないシナリオによる訓練になっているように感じてなりません。

 

 そのようなことを含めてもう少し市民目線の発災以前の地域での減災活動、発災と同時に「いのち」を命を守る行動訓練、各行政機関の日々の公務員としての「本務」としての住民の「いのち」、財産を守る訓練、さらには、発災から24時間にわたる地域住民の災害対応力向上のための訓練に重点的に予算をつけるなどの政策が必要ではないかと考えます。

さらに、災害救援ボランティア活動団体に対して具体的活動の実績評価に基づく補助金の支給などにも取りくんでくださることを願うのです。

来年度、神奈川災害ボランティアネットワークに活動の指揮者としてお願いしています。県の災害救援ボランティア団体としての要として役割を果たされることをお願いします。

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