2018年度健康文化都市大学講座を行いました

     発災後の3:3:3 ワークショップ風景
     発災後の3:3:3 ワークショップ風景

 2018年度 健康文化都市大学 防災講座を今年度も担当させていただきました。今年で何回になるのか・・この講座も本当に長く続いています。

 毎年春、座間市が市民を対象に受講者を募集して運営委員会が毎月テーマを変えながら取り組んでいるようです。

毎年、11月はざま災害ボランティアネットワークによる「防災講座」ということでセットしてくれています。

それにこたえて出来るだけ新しい話材を中心に講座を進めていますが、基本はぶれないようにしています。

 

 それは、座間市の防災対策のキーワードである「生き残らなければ何も始まらない」ということを伝え続け、万一、座間市で大規模な災害が起きたとしても、「まさか私が被災者になるなんて・・・考えてみたことはなかった」とインタビューに答える市民が出ないことを目指しています。

 

 災害国日本といっても良いほどに大規模な災害が続いています。今年も大阪で地震が起きました。さーて大変じゃと大阪府や政府が驚いて対策に動き始めたと思ったら、台風21号による「西日本豪雨水害」が起きて、四国(愛媛県・高知県、香川県)、中国地方の広島県そして災害が少ないと「晴れの国」といっていた岡山県でも大水害が起きて特に、倉敷市真備町、船穂町、総社市、高梁市などでも水害による被害が拡大して対策が取られていました。

 

 そして、一段落した時に、今度は北海道胆振東部(安平、早来、厚真町)で震度7から札幌市でも震度6クラスの揺れを記録する地震が大規模な土砂崩れ、液状化による被害が出てしまいました。この地震災害前に起きてしまった災害などどこかに飛んでしまうような状況です。そのいずれの場所でもTVなどの取材に答える住民の口から出る言葉は「まさか・・・」なのです。

 

 災害の都度、その状況はTVやネット、新聞を通じて報道されます。しかし、多くの国民は災害は「TVの中の出来事」としか捉えなくなったように感じます。「災害をわがこと」として思う気持ちが薄れてしまっているように感じてしまうのです。

かなり高い確率で、近々首都を襲うといわれている「都心南部直下地震」やさらに大規模な「南海トラフ巨大地震」のことが報道されていますが、その被害想定地域の住民の方々は訓練などに動員されていますが・・・「だけど、自分は大丈夫」と思うことでその危機感を和らげようとしてしまっているように思うのです。「見ないふり」ですね。「臭いものには蓋」ということです。

 

 私たちは、いつ、何があっても「怪我」をしない、「死なない」ことを目指して全市をあげて地道な行動訓練を積み重ねてきています。時には「そんなことをしたところで来るものは来るのだから・・・」という方もいることは事実です。しかし、地道な行動訓練しか、私たちが「怪我人を少なくし、死者を少なく」する方法はないと思っています。

その思いを伝えるために、この講座を使わさせていただいています。

 

 災害を想定して、ワークショップを通じて、参加者自身が地震想定の中で、自分が何を、どうするのかということを書き出してもらって、それを、時間軸に沿って並べてもらい災害のイメージトレーニングをしてもらいます。この作業を通じて、さまざまな思いを持っていても、現実には自分がでることが決して多くないことを知ってその中から「重要性」と「緊急性」を感じてその時々の状況に合わせた行動が取れれば成功だと考えています。

出来れば講座や訓練を通じて得た「今日の学び」を自宅に戻って「行動化」していただければと思いますが、私の経験で言えば、行動化される方は1%の人ぐらいだと思っています。でも、それでも「ゼロ」でないことを考えれば上出来だと思うのです。

 

 最近は、このような災害の危機感から、各地で防災フェスタ、子ども防災、女性防災などのセミナーや講演が盛んになってきています。残念ながらその多くは、参加した人が「全員生きていることを前提に」話が進んでゆくのです。私たちはその手法に違和感を感じているのです。先ずは「死なない行動」を取ったのちに、次の行動に移ることを伝えてゆかなければならないと思い続けてきています。

 

 何よりも災害直後の「自助行動」は極端に言えば70%のウエイトを持っていると思うのです。行政は「自助」➡「共助」といいます。しかし、それは地域の実態をわかっていないのです。自治会や町内会への加入率が80%を超えていた時代ならばいざ知らず、すでに多くの自治体では50%を切ってしまっているところが多い中で「共助」などそんなに簡単に出来ないのです。

 

 私たちは「隣助」のつながりを大切に‥つまり「向こう三軒両隣」での助け合いこそが初動の対応の基本だと思っています。山村武彦先生は「近助」という言葉でお話をされています。まさしくその通りなのです。

 

 何よりも、地震をはじめ災害が来る前の平時の生活空間の安全を作り出すことです。

講演で私は必ず「TVを固定している方はどれほどいますか?」と問います。たいてい「5%」程度です。厳密にいえば「ワイヤーで固定」することが本来の安全環境のあるべき姿だと思いますが、1%程度の方です。実は、その方の多くは、以前私たちの講座や訓練に参加してくれて「行動」に移してくださった方がほとんどです。

 

 「共助」が機能を始めるのは、おそらく24時間ぐらいたってからだと思います。私はいつも、参加された方が全員自治会としても、それと同じ人数の未加入者がいることを忘れてはいけませんよということをお話させていただいています。

自治会にされている方は、一応一つの組織体として行動しますので統制が取れています。

しかし、未加入者には情報の伝達が遅れると思います。情報が入らない不安から「烏合の衆」として避難所というところへ行ってみようと行動を取ることは・・・各地の被災地でも見てきました。統制が取れている集団と、未統制の集団がぶつかればそこには混乱が起きることは必須です。

 

 そのようなことを考えなければ被災後を乗り切ることは出来ないのです。ただ、むやみに避難所へ向かわないことです。避難所は「入るための条件」があるのです。このことをしっかり理解してほしいということをお願いしました。何よりも、避難所なんかに頼らない「被災後の生活」を含めて備えてください。

 

 座間市は、2018年度、7回目の「座間市いっせい防災行動訓練(Shakeout訓練)」を2019年1月23日 午前11時を期して行います。ぜひ、皆さんで参加して、「生き残り、生き延びるため」のことを忘れずに行動を出来るようにしてください。

座間市は、居住区域によってリスクの内容が異なります。火災が起きると大変な地域がある一方、液状化による被害が予想されるところもあります。また、川に土砂が入り込めば内水氾濫が起きることが予想される地域もあります。これらのリスクを自分のそして地域のリスクとして共有して対応できるようにしてください。

講座に参加してくださった方々どうか「行動」に移してくださいね。

ご苦労様でした。

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2018年度座間市総合防災訓練に参加しました

 2018年度の座間市総合防災訓練がひばりが丘小学校で開催されました。

今年は、1923年9月1日の関東大震災から95年が過ぎた日です。座間市もずっと8月に開催していましたが今年は9月1日の震災記念日の開催となりました。

新庁舎が出来上がって半年が経過して、消防隊員の皆様も新しい庁舎になじんで勤務が行われているようです。

 

 今年も、想定は9月1日午前8時、都心南部直下地震M7.3 座間市における最大震度は6強ということでスタートしました。8時の全市に響き渡ったサイレンで「シェイクアウト安全行動」が行われました。

 一方、災害救援ボランティアセンターの訓練会場のサニープレイスでは、地震発災3日後の朝8時30分に参集し点呼を取った後、「災害救援ボランティアセンターの開設」が指示されたということで開設・運営訓練が始まりました。

 

 職員+災害ボランティアのメンバーが協力して災害救援ボランティアセンターのレイアウトつくりに取り掛かりました。今年度から新しいマニュアルによって運営されることにな

り、やや戸惑う人たちや、災害ボランティアへ新しく加入した人はベテラン会員の指導の下に一つ一つの作業の意味などの説明を受けながら進められました。

今年は、設営は、ざま災害ボランティアネットワークが主力となって活動し、社協職員は、広報活動やニーズ調査(助けて情報の収集)の活動を主として行うことになりました。

 

 約1時間後、レイアウトも出来上がりそれぞれの場所に付き最後の点検が行われ、ボランティアの受入れが始まりました。

今年から、受付に進む前に「総合案内」の担当者を配置して、受付のテーブルに進む前にお越しになったボランティアの方々の質問や保険加入状況の確認、活動にふさわしい装備をしているかなどの確認をして受付作業が進んでさて、待機室に入ったら「その格好では・・・ちょっと」というようなことがないように工夫をしました。

 

 災害救援の活動ボランティアは気持ちが熱い人が多いのです。いてもたっても何かしなければという思いだけで動かれる方が見受けられます。しかし、ボランティア活動で一番大切なことは、「無事について、無事に作業をして、無事に自宅へ戻る」ということなのです。

座間市の災害救援ボランティアセンターはこのことを一番大事にして開設・運営に取り組むことにしています。

 

 準備が終わり、センター長の指示で活動ボランティアの受付けが始まりました。

活動ボランティア役には、ボラ連やそのほか個人参加、地域防災推進員の方も参加してくれました。ニーズ班では、被災者の方々からの助けて情報(ニーズ)の整理が済んで「助けて情報」がボードに表示されました。

活動ボランティアさんたちは、各人が持っている付箋を「求人票」に貼ることになります。その時、単に近いからとか、楽そうだからという判断ではなく、自分の持っているスキルが行かされるか、体力的に無理はないか、本当に役に立てると(自分自身が)思うかというような判断で選んでいただけるとボランティア活動も楽しくなるのです。

 

 やがて定員の付箋が貼り付けられるとマッチングの係の人から名前が呼ばれます。ボランティア活動はチームで活動します。仲間同士で固まれる場合もありますが、他から来られた方と一緒になることもあります。マッチング係の仕事は、単に仕事場へ送り込む「口入屋」のようなことではなく、チームの編成をしてメンバーを観察して、作業内容にふさわしくない人がいれば仕事の内容を詳しく伝えて他の仕事へ振り替えることもしなければなりません。

 

 このようにして、短い時間ですがチーム作りをしたのちに作業説明、リーダーの選出をします。土地勘があればよいのですが座間市のことを知らない方の場合には、大地図で現在位置と作業場所との関係を示して、付近の地図との関係を説明します。そして、確認がとれましたら出発することになります。その際、必要な機材などは機材係から貸し出しを受けることになります。

 

 このようにして、「助けて情報」と「助けたい人」を結び付けることになります。この際、活動者の腕には、災害救援ボランティアセンター発行の活動証明票が貼られています。被災地には、様々な人が入ってきます。救出作業のレスキューの人たち、道路の啓開にあたる自衛隊員、警備に当たる警察官などは服装で判別できますが地元の人と、他の地域から入ってくる人との区分は困難です。そこで外部から作業に入っているボランティアにはこのような識別が必要になるわけです。

 

 一方、ひばりが丘小学校の校庭では、消防、救急をはじめ自衛隊、警察車両、DMAT、救助犬、応急救護所やそれぞれ災害時に、座間市をサポートする関係者のテントや展示が行われています。

今年は、消防本部が新しい体験機材を導入しました。それは、従来の水消火器操作訓練は標的を回せばOKというものでした。しかし、これでは本物の炎の熱さは体感できませんのでどうしても操作に真剣になれない傾向がありました。

今年度は、実際の炎を体験できる中で、消火器の正しい操作の指導がコーナーで長い列を作って体験していたのが印象的でした。

もう一つ座間の訓練の名物は、災害傷病者役のメイクをするコーナーです。アメリカ陸軍の担当兵が本格的な機材を使って重傷者、中傷者、軽傷者、部位別にメイクをするのです。かなりリアルなコーナーでした。

 

 プログラムも進み、市長以下市の幹部職員による、各コーナーの巡視が行われました。市長から、本格的な災害救援ボランティアセンターの取り組みについてお礼をいただくことができました。その後、JCOMの取材が入りYVでの撮影がありました。近日中に流れるのだと思います。そうしているうちに、自衛隊の野戦用の炊事用の機材で名物の「第4施設群のカレー」が出来上がり給食がなじまリました。

訓練会場は、最高潮を迎え、今年新設された消防のドローン部隊も展示飛行をしていました。ここで、私は、時間切れでトランシーバーから「災害救援ボランティアセンターへ戻れ」という連絡が入り訓練会場を後にしました。

 

 災害救援ボランティアセンター訓練会場では、送り出したボランティア活動者の帰着後のケアー作業が行われていました。災害の現場では様々なものや人を目にしてしまいます。

活動者によってはその一つ一つの情景が胸に突き刺さるように感じる人も多いはずです。

その現実を出来るだけフォローやケアーすることによって薄める必要があります。この作業は、目に見える切創や擦過傷などとは違って、見えないことゆえに気が付かないままに帰路につき「もやもや感」を持って帰宅することは出来るだけ少なくして、今日の皆さんの活躍によって多くの被災者が立ち直る、元気な気持ちになりましたよ…ということで感謝の気持ちを示すのも災害救援ボランティアセンターの役割です。

 

 最後に、気づいたことを付箋に3枚づつ書き出していただき今日の訓練を終えました。

本当にご苦労様でした。また、次は3月に訓練が予定されています。その時にもぜひ参加してください。

 

 座間市のような小さな自治体の心配事は、活動ボランティアさんがあつまることができるかということいです。交通の要点になっている海老名市、大和市、町田市などは比較的ボランティアは集まりやすいと思われますが、座間市などはボランティアの確保についても日常の活動に中からネットワークを広げておく必要性もあると思います。

ざま災害ボランティアネットワークは座間市と連携して災害救援ボランティアの養成にもとりくんでいます。ぜひ、わが町を守るボランティアとして受講してみてください。

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2018年8月災害救援ボランティア講座が開催されました。

第1回の「災害救援ボランティア講座・県央・相模原講座」は、予定通り8月4日・5日・12日の三日間にわたって開催され事故もなく無事に終えることができました。この講習を修了すると、「セーフティー・リーダー(通称:SLと呼びます)」になることになります。

 

 受講者数は、新規受講者13名+SL会員スキルアップ受講者が8名の合計21名となりました。SL会員スキルアップ受講者というのはすでにSL講座を終わり地域で活動しているメンバーが、減災活動、災害対応活動のスキルの維持並びに向上を目指して受講するものです。

 

 新規受講者の中で12日修了証が交付された人数は11名となりました。2名の方は都合により途中の課目を履修できなかったために次回の講座で補講を受けると修了証が交付されます。11名の新しいセーフティーリーダーの方おめでとうございます。

 

 新たに、地域で減災活動や災害対応活動に取り組む推進者として活動をしてください。今までの傾向を見ますと、受講生の約5割はこの講座を「防災教養講座的」に受講されせっかく学んでも地域での活動に参加されない例が多いのです。せっかく受講料を払い、かつ、貴重な土曜日、日曜日を犠牲にして受講されてのですからぜひ、地域の中で生かしてほしいと願っています。

 

 今回の講座は、座間市の全面的な協力、後援をいただき特に新しい消防庁舎・施設をほぼ独占的に使わせていただけた素晴らしい講座となりました。土日の開講をお願いしたために、神奈川県くらし安全防災局並びに座間市消防本部、消防署の方々には本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 

 初めての開催ということで、私たち事務局の準備不足、進行の不手際もあったと思いますが、次の講座では今回の反省を改善をしてより素晴らしい講座にしてゆきたいと思っています。

 

 幸い天候にも恵まれて恙なく進行することができました。

今回の講座のプログラムの編成は、午前中は「座学」などを中心とした科目、午後は、身体を動かして体験の中から学ぶという編成にしました。

ボランティア論、神奈川県の災害と被害予測、私たちを取り巻く災害の中からイメージをして発災後の3日間どのように生きるのか、ボランティアの安全衛生、火災の基礎、地域活動と学び・訓練などを座学で学びました。

 

 実技としては、普通救命講習、災害対応の技を学ぶ、応急手当(実技)、災害時に必要な技能を学ぶ(消火・救出・救助体験)などを行いました。

皆さん、それぞれの年齢、目的に合わせて実技を体験ました。

今回の消火訓練には、実際の炎を上げる機材を使った消火器操作、消火用水パックによる体験を行い、いままでの、水消火器では味わえない緊張感を体験することができるように考えました。救出体験では、マンションなどのベランダに設置されている避難ハッチから梯子を使って階下へ避難する用具や、5階の床面に設けられている避難ハッチをあけて避難用シューターを用いての体験も行いました。受講者には好評でした。

 

 12日の修了式では、公社SL災害ボランティアネットワーク代表から修了者に対して、修了証(カード)と座間消防署発行の「普通救命講習修了証」が手渡されました。3日間事故もなく無事に終えることができました。

 

 全国を見ますと、私たちと同じような目的をもって講座・訓練を行っている団体が数多くあります。それぞれ団体のポリシーをお持ちになられて取り組まれていると思います。

 わたしたちは「災害救援ボランティア」として自分達に災害の時になにができるのか、また、平時から「減災活動や災害対応活動」の伝道者としてどのように取り組んでゆかなければならないのか、地域の市民の中に入って一緒に活動できる(わざ)ノウハウを伝え少しでも災害の被害が少なくなるように特に、「減災活動」に重きを置いています。この講座を修了しても「資格」というものを設けていません。これは、23年前に当団体が発足して以来、基本的なポリシーとして貫いてまいりましたし、今後もこの方針を堅持してゆくつもりです。

 

 そもそも市民活動者がボランティアをするなかで「資格」というものが必要なのか?ということです。消防団を見てください。この活動は究極のボランティア活動だとみていますし、見習うべき対象だと思います。彼らの活動には「資格」というものはありません。

 

 私たちと共に活動している中には専門的スキルを持たれている方もおられます。例えば、看護師、介護福祉士、ケアマネなどの福祉・医療系の国家資格者です。一方では、技術系の資格を持たれている方もいます。建築士、測量士、をはじめ各種技術系の資格や講習修了者です。こうした方々は、一定期間の職務経験や資格試験などの審査を得て認められているわけです。

 

 これ等のいわゆる公的資格と我々のような民間団体がちょっと行った講習を受講して資格を与えるなどというわけにはいきません。そそもそも論として、ボランティアに資格がなじむのかということですね。「私たちは所詮ボランティアである」というプライドを持って取り組んでゆくことが大切だろうという思いで取り組んでいますことをご理解ください。

 

 この講座の運営にあたってくださった本部並びに、SLかながわ・県央相模原ネットワークのメンバーの皆様の方々にお礼を申し上げます。

 

 次回は、平成31年2月を予定をしています。決まりましたら当団体のホームページにてお知らせします。

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2018年度第1回 市民防災・減災セミナーが行われました

    発災 3:3:3ワークショップ風景
    発災 3:3:3ワークショップ風景

 2018年度座間市とざま災害ボランティアネットワークの協働事業である「市民防災・減災ゼミナー」①が、7月7日、座間市消防本部研修室で行われました。参加者は市民が25名、ZSVN(ファシリテーター)6名、危機管理課職員 3名、消防本部 2名でした。

 今回から、「防災」という狭い領域ではなく私たちの居住空間の安全確保という考え方を前面に出してのセミナーにしました。
これは、「CAT」という考え方で、防災だけでなく「市民の危機管理」考えましょうということです。

CATという考え方は、私たちが、常に教えをいただいている防災科研の理事長の林春男先生が提唱されてきた考え方を、わかりやすくして世に示されて危機管理ドットコムの中澤氏のお考えを参考に普及に取り組んでいるものです。

CはCHECK(予測)、
AはACTION(予防)、
TはTRAINING(対応)ということです。
このことは、決して難しいことではありません。

 災害が来る前に備える行動を「減災行動」と言います。災害からの被害を少なくするという意味ですね。そのためには、ここではどのような危険があるのかを「予測」しなければなりませんよね。「予測のないところには予防はないはずです」これは、地震だけではありません。災害というのは幅広く考えなければならなくなりました。予測して「被害」が出ないようにする・・・そのためには予測に応じた「手を打つ」ことですね。これがあれば予想の範囲以内の「わざわい」であれば防ぐことができます。
もし、電源の供給が絶たれると考えて「発電機」を備えます。でも、発電機の燃料がなければだめですね。運転方法がわからなければだめです。
予防というのは行動を起こすことなのです。

最悪、予防した水準を超えてしまう災害が来た時には、対応を考えなければなりません。
そのためには、必要なトレーニングを詰めなければなりません。もっと高度な知識や技が必要な行動が必要かもしれません。そこで、そのために訓練や体験を行うのです。
このような考え方をもとに、突然「緊急地震速報」を流しました。さすがに座間市の住民です。見事な対応をしてくれました。
保育園に通っているお子さんが参加されていましたが、誰よりも素早く対応行動をとってくれたのがうれしかったです。彼は、付箋の書き出しの時に「ダンゴムシ」と書いてくれました。(涙)

そのあと、発災後の2日間の各自の行動を考えるワークショップをしました。
今回の参加者は、18日の大阪地震を見てのことでしょうか熱心に取り組んでくれました。
今回からの、全員が書いた付箋を全て一覧に貼りだす方式を取りましたが、壮観でした。参加者も他人の書いた付箋を熱心に見ていました。

その後、似たもの集めをしました。これはいつものことながら全員が立ち上がって喧々諤々が始まります。
素晴らしいです。このようなやり取りの中から考え方が固まってくるのです。本当は、この次のステージで
「表札」つくりを行いますが今日は時間の関係で、私の方でまとめさせていただきました。

自助の必要性…最初の3分は「自助」以外は何も変わるものがないのです。そして、
次の、3時間に向こう三軒両隣の助け合いである「隣助」という考えで行動してくれることを説明しました。
自助→共助と行かないのが最近の地域なのです。そこで向こう三軒両隣だけでもきちんとつながるということから
「隣助」という考え方をお願いしていることを話しました。

そしてその後は、「共助」となります。
でも、自宅での生活を考えることの大切さを話しました。避難行動=避難所へ行くという考え方から脱皮してほしいのです。
避難所は過酷な環境です。例え我が家が多少の被害が出ていても近所の方と一緒に地元で生活を続けることが一番なのです。
最後に、どのようなことがあっても家族間での連絡をきちんと取りあうルール作りをして欲しいことを伝えました。
サンプルとして「我が家の防災議事録」という用紙を配布しました。ここに書いてある内容は家族間で必ず確認し合ってく
れることを希望して終わりました。
今回は25名のうちにお子様連れの家族で参加された方が2家族もおられました。一つの家族のママさんは小さなころ阪神淡路
の地震の体験者でした。こういうセミナーを通じて体験を家族に綱得てゆく姿に敬意を表したいです。ありがとうございました。

この後、新消防庁舎の見学会をしました。消防署から課長さんに休日出勤をしていただき案内をしてくださいました。
市民の方にこういう素晴らしい消防署ができたのです。施設を利用してくださいという意味でも大事なことだと思いました。
ありがとうございました。秋の体験型講座にも参加してください。お待ちしています。

相武台東小学校PTA成人委員会講座を支援させていただきました

     今日の会場となった部屋の案内板です
     今日の会場となった部屋の案内板です

 6月28日は、学校対象のセミナーは、相武台東小学校でした。

この学校はPTAの成人委員会が年3回の講座を企画します。

その第1回目の企画が「防災を考える」ということで役員の方々の強い要望で「非常用炊出し袋」を使った「災害食」も参加者へ伝えたいという希望がありました。私たちは快く受け止めさせていただきました。

 

 今年度のPTA成人委員会は非常に熱く委員の男性のFさんがママさんたちをリードしてバランスよく取り組んでいました。恥ずかしい話ですが私たちの世代では考えられませんでした。Fさんは自営業なのかなとお訪ねしたところ都内の企業にお勤めらしいので余計驚きました。

 

 事前の役員の方々との打ち合わせ、何回にもわたるMAILでのやり取り、役員対象の炊出し袋の使い方の実習を経て今日を迎えました。

 いままでは、これらのことを全て私たちの団体のスタッフが担当していました。数年前からメンバーの提案により、委員会が自主的にやる企画ならば、この部分も役員の方が学んで参加者に伝えたほうが浸透性が高いのではないかということでこの方法を取っています。

 

 講座に先立って、校長先生のご挨拶がありました。「奇しくも6月18日に大阪北部で地震が発生して、児童を含む数名の方が命を失われてしまいました。今日のこの講座はまさしく今、学びたいことを学べるという講座になった。しかし、わが国はどこにいても大きな地震に巻き込まれる可能性があるのです。今日のセミナーの内容を聞き流すだけではなく自分のこととして受け止めて欲しい」というご挨拶がありました。 

 

 私たちの防災セミナーは世の中の動きに対応すべく、一昨年あたりから単に「防災」を学ぶのではなく、市民の危機管理(リスクマネジメント)の領域を広げた形で取り組んでいます。それは、近年の世の中に「わざわいの種」が増えてきた感じがしてきたからです。

「防災」という言葉が、社会の様々な様相を含めた用いられていることにも違和感を感じていました。

 

 そこで、私たちは「防災」言葉の中身を「減災活動(行動)」と「災害対応活動(行動)」とに分けて考えて取り組むべきだと思うようになりました。

 平時(災害のない日々)の活動は、万一、「わざわいの種」がはじけても、被害を最小限に抑える活動(行動)を学ぶこと➡(予測して予防する)ことを「防災教育」と位置付け「わざわいの種」がはじけて災害になってしまったときの、対応を考えそれ、ぞれのレベルに合わせて行動出来る「わざ」を身に付けること➡(対応する)「防災訓練」に分けて考えることが必要ではないかという提案をさせていただいています。

 

 今回のセミナーでもこの点に注意して進めました。

名物の「抜き打ちシェイクアウト安全行動」も行いました。まずまずの出来でした。しかし、一部の保護者の方の中には、シェイクアウトの行動する前に周囲の様子を見て(空気に合わせる)から行動する人もいました。まさしく同調性バイアスですね。

訓練は6年間続いてのですがあまり関心がないような感じの方も見られました。残念です。

学校では先生方は必死になって子供の「いのち」をまもろうとしている。しかし、保護者の方が、「いのち」をまもる行動が出来なければ、結果「災害遺児」を生むことになっしまいます。何よりも自分の「いのち」を守る行動に全力を挙げて欲しいということを、あえて申し上げました。

 

 「今ここで、震度6クラスの地震が発生したらあなたはどのような行動をとりますか?」ということを書き込むシートを渡して書いていただきました。

おそらく、胸の内には様々な思いがあると思います。

でも、そのことを紙の上に書いた経験はないと思うのです。このようなことを各家庭でも発災からその後の3時間程度のイメージを考えるゲームをして欲しいですね。

その中で「自助」の必要性、さらには、ご近所との助け合い(隣助)のことを話し合ってほしいです。地域の人的資源、社会的資源を知り、その活用に結び付けていただきたいと思います。

 

 私たちからのお願いは、「とにかく被災地からの声を学ぶこと…校長先生が言われるようにその声を自分たちのこととして考える」ことが大事であることをお話ししました。

11:30 PTAの役員の方々が今朝から準備してくださいました、災害食(米)を中に入れた紙皿が受講生の前に給食されました。

 

 皆さんは、興味半分でコーラで焚いたご飯、ペットボトルのお茶で炊いたご飯、普通のご飯、紅茶で焚いたご飯+パスタ等の災害食の試食をしました。役員の方々は、ペーパー皿に15号サイズのビニール袋で覆って配食をしました。中には、それを気にして食べるのを躊躇している方も見られました。

 

 イメージしてください。災害時です、水に非常制限されます。その中でお皿をはじめとする食器類を洗う水がない状況を想定して、紙皿に薄手のビニール袋で覆ったのですね。これならば水がなくてもまた、同じお皿を使うことができます。

災害時は、非常時なのです。すべてが制限される中で生活をし中ればならないにです。

 

 今こうして、講座をしている中でも、大阪の近郊の市部では水がない、トイレが使えないという非常のなかにいるのですね。

なかなか、災害時をイメージするといっても大変です。でも、そこを乗り越えることを考えておかなければならないのです。

大事なことは、働き手の多くのお父さん(お母さん)方は、帰って来られないのです。となれば母親(父親)と子供たちで少なくとも3日間を過ごさなければならないことも忘れないことを説明させていただきました。

 

 記入していただいたイメージを書き出す紙をちらっと見させていただきましたが残念ながら3時間の先を書いている方はほとんどいないことがわかりました。

このことが、座間で災害が起きた時にどのような行動になるか・・・そうだ「避難所へ行こう」的な行動を誘発しやすいのです。

この小学校の周囲の道路環境を見た時に、簡単に避難行動が出来るかもう一度考えてみてください。「災害を常に自分たちのこととして考える」、納得したことから「行動化」するかどうかが災害時の二次被害を少なくできることを理解してくださいということで話を終えました。

 

 最後に、PTAの会長さんにもこの種のセミナーは、毎年継続的に取り組まれることが大事ですねとお願いして帰ってきました。役員の皆様ご苦労様でした。どうか、行動に繋がるPRを続けてください。

今回のセミナーを通じて、近日中に「非常用炊出し袋」を相武台地区でも販売できる場所が出来そうです。期待していてください。

 

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