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座間市の冬の防災イベントが行われました。

           あなたの災害時計は何分前か?
           あなたの災害時計は何分前か?

1月16日から1月19日、28年前に発災した「阪神淡路大震災」を祈念するために設けられた「防災とボランティア週間」に協賛する形で行われています恒例の「ぼうさいカフェ」が座間市役所1階市民サロンを会場に開催されました。

 今年は、1923年11時58分に首都を襲った「関東大震災」から100周年を記念して、当時の高座郡座間村に残されていた関東大震災古文書の写真を展示して、当時を語れる人もいなくなってしまいましたが、座間市教育委員会がまとめた、座間の昔語り(外編:関東大震災)と、会員が保管している「関東大震災写真帖」を展示しました。すでにご存じの通り「首都南部直下地震」の発災が迫っています。いつ来てもおかしくないといわれつつ、発生確率は年々高まっています。

その意味でも多くの市民の方々に知っていただくと共に行動に移すことを啓発しました。生憎天候も不順で、期間中も小雨続きがあったせいかちょっと少なかったかなと感じました。

関東大震災の被災写真の展示も行いました。

          座間市立西中学校訓練風景
          座間市立西中学校訓練風景

  1月23日午前11時。全市を挙げて災害(地震)から身を守る訓練である「座間市いっせい防災訓練(ShakeOutプラスワン訓練)」が行われました。最終登録人員は訓練実施日をずらして参加する事業所もありますので、確定していませんが、1月23日現在では51、515名の市民の方が、参加エントリーを済ませました。

 この訓練は、どこに集まる必要がありません。天気が悪くても参加することができます。また、訓練時間はわずか1分です。

座間市では、幼稚園、保育園、小学校、中学校、県立高校、県立養護学校の園児、児童、生徒のすべてが同じ時刻に「いのち」を守る行動を取るところに特徴があります。いのちは一つです。これらの未来のある子供たちが死なない、ケガをしないということができれば、発災直後の座間市の行政の負担が軽減され、市民の方への支援がスムーズに行うことができると考えています。

 今回で11年目の訓練です。座間市の訓練の特徴は、「実施日時」1月23日と固定化してあるところに特徴があります。同じ訓練を取り入れている自治体の多くは、「曜日」を固定しています。毎年〇月の第一土曜日のようです。

人々の行動は、曜日に関わらず時々の変化に即応して生活をしています。従って、曜日によって行動は変化します。その変化の中に起きる災害に「対応する訓練」なのです。市役所は、閉庁日があります。もし、閉庁日に発災したらどうなのか、日曜日の市民の行動がどうなのか、火曜日は、水曜日は・・・と変化します。

 地変災害は時を置かずjに突然現れます。その時、動けなければ役に立ちません。

今年の座間市は、神奈川県厚木防災センターに所属する危機管理研修担当者2名の方にお越しいただき指導をお願いしました。

災害対策本部訓練(部長級以上)と現場々で役割が異なる(課長職)部署があります。これらの担当職員が関係先と連携するためには「災害担当者間の連携訓練」が必要になってきます。これが、災害Operation Centerと呼ばれるものですが、課長職以上が集まって、被害状況の把握(現状認識)、対応先との(情報共有)をした後に、処理の優先度を相談しながら「手をうって」行かなければなりません。これらの基本を再度学ぶために職員研修を行いました。

 各個別訓練は今後の課題として掲げながら今回は、災害状況の全体を共有する必要性を学ぶ研修が行われました。訓練は庁舎内で一番大きな会議室があふれる状況でした。実際の場合には、さらなる課題の確認と掘り下げが必要になります。

今後は、総合防災訓練や道路、橋梁、電気や水道などのンフラ等への対応について関係部門が支援者と協議しながら取り組む必要性を認識したと思います。そして、状況を遅滞なく災対本部へ情報を上げて総力を併せて対応する必要性を参加された課長職にもお分かりいただけたと思います。

 誰かが助けに来てくれるのを待つのではなく、「座間市の〇〇は俺が(私が)やるのだ」という気迫をもって臨んで欲しいと思いました。訓練協働事業団体としてボランティア団体が訓練状況を観察できるという座間市の取り組みの方向性を評価したいと思います。

 市民の皆様も知つて欲しいのです。災害対策本部は指揮命令機関ではなく、指揮官は、現実の被災現場にいるLeaderなのです。災対本部の使命は、調整機関なのです。足りないものを前線に補給するように手配を行う、マンパワーが不足したとなれば、何んとしても受援要請を行い救援隊を現場の第一線へ送り込むことが大切なのです。

 これは、自主防災会でも同じです。会長は何役も持っているのが現実です。たった一つの身体です。あっちもこっちもできるはずがありません。皆さんももう一度足元を固める意味でも「兼務」がある編成は結果として形だけの組織となってしまい役に立たないことになります。地域の災害への対応は、地域の住民の方々が総力を挙げて対応しなければならなかった「阪神淡路大震災」の記録を再度読み込み、自分の地域の災害対応について見つめて欲しいと思います。

 座間市社会福祉協議会、座間青年会議所そして、ざま災害ボランティアネットワークは、3月11日(土曜日)に災害救援ボランティアセンター開設・運営訓練を行う予定です。ぜひ、関心を持たれる市民の方々の見学をお待ちします。