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令和元年度座間市総合防災訓練に参加しました

 令和の年の最初の座間市総合防災訓練に参加しました。例年の通り、中央会場とは別に座間市地域防災計画に沿って、座間市総合福祉センターを地域会場にして「災害救援ボランティアセンター開設・運営訓練」を行いました。

座間市社会福祉協議会とざま災害ボランティアネットワーク、座間市が連携して開設運営を行います。今年度からは三者がセンターて参集して行われました。天候は台風15号を控えながらも好天で暑さの中の訓練になりました。

 私たちの訓練想定は、9月4日に首都を襲う(M7.3)の地震が発生して、県央域にも甚大な被害を受けた。その後、市内各所の被害への対応が進み始めて3日後に災害救援ボランティアセンターの開設が可能と判断されたという想定で進められました。

 このような、訓練想定がどうなるのかによって、災害救援ボランティアセンターの状況も変わってくるはずです。3日後、座間市社会福祉協議会職員も自宅や、近隣への応急対応が終わって職場に出勤できた。災害ボランティアのメンバーも同じく、地区の応急対応を済ませて周囲の人々へ「私は、ざま災害ボランティアネットワークのメンバーなので災害救援ボランティアセンターの開設作業に参加してきます。よろしくお願いします」と断って参集することになるはずです。

したがって、スムーズな開設はできないと思います。

今年も、午前9時の開設宣言が終わり、参集出来てメンバーの手で倉庫から開設用の資機材を運び出してスタートしました。(事前にすべてが準備されていて訓練が開始されるという甘い設定の訓練は役に立たないと思います)

 

 座間市社会福祉協議会とざま災害ボランティアネットワークは毎年2回の定期訓練を行っています。毎年使うマニュアルも、それぞれの訓練終了後、振りかえり作業で出された課題を整理して、それぞれの組織から参加するメンバーによって見直しを行って改訂を重ねています。このことも多くのマニュアルでも見落とされています。マニュアルは、作った瞬間から劣化するものです。常に新鮮な情報を記載し、行動を簡潔にできるようにしなければならないと思うのです。

 

 今年も、駆けつけボランティア役には、座間市ボランティア連絡協議会の方々をはじめ、近隣自治会の会員の方々のお力をお借りしました。しばらく中断していました、依頼先へのボランティアの派遣作業も行いました。ざま災害ボランティアネットワークは7基の351デジタル無線機による通信テストを兼ねて取り扱いの訓練も行いました。座間市は非常にコンパクトな市です。したがって、座間市社会福祉協議会を中心基地局と想定して情報の取次作業を行えば、市内全域をカバーできます。351の無線機は免許は不要でので誰でも使うことが出来ます。1回の通話時間は3分と制限されますが、災害時の情報は「いつ、どこで、誰が、何のために、何をした」ということを簡潔に伝えるだけですので十分な機種です。

 

 災害救援ボランティアセンター訓練と並行して中央会場(座間小学校)には、災害救援ボランティアセンター・サテライトを出しました。ここでは、会場付近に派遣されるボランティア活動者へのサポートを目的としています。訓練会場内ですので、災害救援ボランティアセンターというマイナーな組織のPRも行います。当然、1基の無線機を置いて情報の収集などを行い災害救援ボランティアセンターのサポートを行います。

特に、市内外からこの地域に派遣されるボランティア活動者への地図情報なども押さえて具体的には活動ボランティアさんに対して派遣先までの道案内などを行うほか、被災され生活面で行き詰っている方々を探し出す活動なども行うことになると思います。

 

 中央会場では、地区の自治会や自主防災会などの一般市民の方々の姿もありましたが、9月になっての真夏を思いだすような暑さのせいで例年よりも少なかったように感じました。

会場では、体験型を含めて市民の方々が参加する演目での訓練が行われたあと、緊急地震速報が流れシェイクアウト訓練を皮切りに初期消火活動、通報活動が行われて消防団が地区の消火作業や救援作業を行う形で進行し、対応ができないことから(想定)大きな災害になるとの判断で消防隊、救急隊、救助隊そして、自衛隊、米軍消防隊などが出動して総合的な救出訓練が始まり11時50分終了しました。

 

 災害救援ボランティアセンター訓練も、予定通りに進められて参加してくださった活動ボランティアさんからの意見をお聴きするグループと、実際に災害救援ボランティアセンターを開設運営に参加したメンバーからそれぞれ気づいた点や、質問が出されました。最後に、参加者全員が感想を付箋に記入して終わりになりました。

今年度は珍しく写真を撮影しました。熱い中の活動ご苦労様でした。