ZSVN10周年記念 東日本震災遺構見学会

            女川夢ハウスの昼食
            女川夢ハウスの昼食

 ざま災害ボランティアネットワークは2008年7月に発足して厳密には11年の活動を重ねてきました。

この、10年間の活動になかで何と言っても印象的な災害は「2011年3月11日」に発災した「東日本大震災」と呼ばれる災害でした。この災害からすでに8年4か月が経過しました。この間も私たち団体は、被災地への復興のお手伝いをさせていただいております。

 

 この災害があった後に、私たちの会に加入された会員の方もおられます。

このような大規模な災害再び来てほしくはありませんが、災害があったのだ!ということを知っていただき、今後の活動の参考にしてもらえたらということから、小さな企画でしたが駆け足で農業ボランティアと災害遺構見学会を詰め込んだ企画を提案して承認をいただき8月9日(金曜日)から8月11日(日曜日)まで石巻市から遠野市までを足早にめぐってきました。

 

 私たちの東日本震災支援活動の原点は3・11直後から呼びかけをした「被災地へタオル・毛布を送ろうと」いう活動から始まりました。短期間でしたが、送り先を座間市と災害相互協定を締結している秋田県大仙市にお願いして、約1万8千枚のタオル類と約400枚の毛布を送ることが出来ました。

 

 その後は、座間市社会福祉協議会と協力し東松島市の被災住宅地域の側溝の泥だしや、真冬の釜石仮設住宅で行った「すいとんとたい焼き」の炊出しなどを行ってきました。

また、神奈川ボランティアステーションが企画した陸前高田市から大槌町にかけて行われた瓦礫の整理や、避難所での支援活動に参加しました。また、神奈川県が遠野市に設けた「金太郎ハウス」を使っての活動にも参加してきました。

 

 これとは別に、組織内に立ち上げた「たい焼きプロジェクト」活動を通じて東北地方での支援を続けています。いまだに収束の兆しが見えない福島県双葉郡の原発避難者への支援も行っています。

今回は、東北支援活動の中から生まれた、女川町高白浜にある「夢ハウス」でのボランティア活動も織り込ませて実施しました。大川小学校、南三陸町の旧防災庁舎跡などを見学して気仙沼市に入り、「ボランティアの宿 若芽」に宿泊して意見の交換をしました。

 

 翌日は、2019年3月にオープンした「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」(旧向洋高校校舎)を見学したあと、陸前高田市気仙中学(車窓見学)、一本松(車窓見学)を経て陸前高田道の駅(タビット)を見学すべく現地へ向かいましたが、残念ながら遺構保存整備工事中のために中を見ることはできませんでしたが海が見えなくなってしまった防潮堤の景色を言葉少なに見つめてきました。果たして誰のための防潮堤なのか・・・何かすっきりとしない気分でした。

 

 釜石市、大槌町にも回りたかったのですが時間の関係でカットして、遠野市消防本部敷地内に建てられた「3.11東日本大震災遠野市後方支援資料館」を見学して、遠野風の丘を経由して座間市へと戻ってきました。

 

 参加者は、総勢20名でした。内訳は、ざま災害ボランティアネットワーク会員が12名、ざま災害ボランティアネットワークの活動に支援を続けているSLかながわネットの皆さんや座間市社会福祉協議会職員等8名の方が参加してくださいました。

 

 参加者の6割の方は、この間何回か被災地へ足を運んだ経験があります。初めての方には理解できなかった部分もあったと思いますが多くの参加者は、「復興は進んでいる」、「いや進んでいない」という複雑な思いを持たれたと思います。

 気仙沼伝承館は参加者全員が初めてだったと思います。よくぞここまで保存してきたものだと感心しました。

また、遠野市に設けられた3.11東日本大震災遠野市後方支援資料館」は、今後、首都直下地震が発生した時の神奈川県の後方支援基地として想定されている、相模原市、県央各市の防災行政に携わる方々の参考になるのではないかと思いました。機会があればぜひ見学に行かれることをお勧めいたします。

 

 この企画でざま災害ボランティアネットワークは、新しい時代に入ったと思います。

学校における「防災教育」は強化され私たちのところにも研修やセミナーの依頼が増えています。座間市の福祉避難所の取り組みもスピード感を持ち進めなければならないと思います。災害をTVの中の出来事ではなく、「わがこと」として生き残るための訓練、生き延びるために必要な「備え」「関わり」をどのように展開して子供たちが生き抜き、新しいまちづくりに参加できる体制を構築することが必要ではないかと思います。

 

 ざま災害ボランティアネットワークはこの先も、次の世代を担う人材の育成に取り組んでゆきます。ぜひ皆様方のご支援と声援をお願いしたいと思います。