2014年度県立座間養護学校職員「減災・災害対応訓練」を支援させていただきました。

段ボール箱で水を運ぶ体験学習受講中
段ボール箱で水を運ぶ体験学習受講中

 7月25日。昨年に引き続き、県立座間養護学校の教職員の方々を対象とした「減災・災害対応訓練」を行いました。これは、養護学校からの要請で計画・開催されたものです。

協力団体としては、今年度から、公益社団法人 SL災害ボランティアネットワークかながわのメンバーをスタッフ(インストラクター)として取り組むことになりました。SLも災害について勉強をしたけれど、活動する場がないという声を多く聞きます。そのニーズを汲み取ってざま災害ボランティアネットワーク(ZSVN)がコーディネーターとしてその場を提供することにしました。ZSVN以外のSLは約10名が参加してくださいました。

 

 今年は受講者は約70名でした。プログラム的には昨年と同様の取り組みとしましたが、何よりも大切な「我が身を守る」ということを基本においてその実践のために必要な「家具の固定」「ガラス飛散防止」については参加した先生方ほぼ全員に体験をしていただきました。

 

 基本テーマは、愚直に「食う」「出す」「飲む」ということを徹底的に先生方に習得していただきました。先生はお互いに「教える」ことを「業」としている方々ですのでこの講座で学んだことを基礎に、ご自分たちで企画して教え合うことが出来るようになってほしいと願って取り組みました。

 

 外は、梅雨も明け酷暑を通り越して「炎暑」と呼ばれるほどの暑さでした。野外での活動ですので教える方も教わる方も大変でしたが真剣に取り組んでいました。

座間市水道部の職員の方にもご協力いただき、隣接する座間市立入谷小学校の地下にある「災害用貯水槽」を開栓していただくことが出来ました。災害時に学校が備蓄されている水がなくなったら、この水に頼るしかありません。

それ以前に、この水を運搬して校内の生徒たちへ配水する仕組みが出来ているのかということです。この取り組みは本当に大変なことです。それでなくても養護学校という特殊な環境です。真剣に取り組む必要性を感じました。(今年のアルバムは特にこの部分を厚くしてUPさせていただきました)

 

 私たちは、様々な学校を訪問して講演、講座、授業、体験学習などを行っています。

残念ながら、まだまだ災害御への想定イメージが無さすぎるように感じるのです。先生方が、災害に遭われたときに、帰宅できない確率はかなり高いです。

しかし、その時に、話題になるのは学校での「児童・生徒」の保護のことです。しかし、もっと大切なことは、先生方は自宅に戻ることが出来ないということが真剣に論じられていないのです。

 

 先生方にもご家族があるわけです。その家族(奥様・お子様など)の対策が出来ているのですか?ということです。家族の安全が確保できないで他人の子供の安全確保が出来るのだろうかということです。

これは、行政職員にも言えます。時間になれば帰るのでしょうか? そういうわけにはならないのです。まさに24時間連続勤務ガそらく3日間は続くと想定しなければならないのです。電話などの連絡手段だって取れないとみるのが常識です。それでも「わが家は別だ」という思いがあるようです。

 

 どのような講習や訓練をしても習ったこと、学んだことが「行動化」され「具体的な実用化」出来なければ何もならないのですね。そうではなければ「今日と明日は同じ繰り返し」⇒「進歩セロ」ということになりかねません。

どうか、皆さんで真剣に「首都直下地震」の時のイメージを描き周囲との連係を考えなければならないと思います。

 ここ数年、学校などをはじめとする公務員の方々の移動が激しいようです。これは、団塊世代の退職によって人繰りがうまくゆかないところにも起因するいのだと思います。早急な対策が必要なのではないでしょうか?

来年もこの企画が若い先生方の手動で開催されることを願いながら解散しました。

SLの皆さん、ざま災害ボランティアネットワークの方々ご協力ありがとうございました。