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座間市「ぼうさいカフェ」が行われました。(3)

座間警察署の協働展示です。
座間警察署の協働展示です。

 朝、5時46分自宅で黙とうをささげました。

あれから19年間。神戸の街は復興したと思いますが人の心の復興は永久にできないと思うのです。

発災後6日後に、従業員のサポートのために大きな荷物を抱えて神戸に向かい最初に見た景色の凄まじい状況に足がすくんで声が出なかったことを覚えています。しかし、それは西宮でした。序章でした。

まだ私には適切な言葉で表現が出来ない思いが胸に沢山詰まっています。写真は一切撮らなかったというよりもカメラも持ってゆきませんでしたので撮れませんでした。後悔はしていません。

 

 崩れ落ちた高速道路の姿は、なんだか映画を見ているような気分でした。約1週間、がれきの中を歩き回って避難所の中で従業員を確認して家族を集めて支援のニーズを聞き出して東京へ情報を送り手当をしてきました。

一日の作業を終えて徒歩で電車が動いている駅まで戻って「梅田」に戻ってくるとそこは別世界でした。

大阪の人々は何事もなかったように昨日の続きの生活をしていました。

ホテルに帰ってシャワーを浴びてベッドに転がっても落ち着けませんでした。幸いにして遺体そのものに遭遇することはありませんでしたが、心細い顔をしてうずくまっていた子供たちの顔が頭の中を去来しました。

 私が、何よりも感じたのは「生活用水」の大切さでした。このことが、後日、座間ハイツの防災会活動の基本となりました。このことについてはまた機会があれば書かせていただきます。

 

 今日は、「ぼうさカフェ」の最終日でした。

朝9時20分集合したZSVNのメンバーと安全防災課の職員で1分間の黙とうをささげました。

 今日もたくさんのお客様がおいでになりました。特筆するのは、新しく座間市に進出する「特別養護老人ホーム」 の関係者の方が見学に来られて、開設後の防災関係の協力をお願いしたいというお申し出を受けたことです。

 今日は。赤ちゃんの定期健康診断日だったせいか、お子様ずれのお客様が数多くおいでになりました。

インタビューをすると「・・・・・しようと思っているのですけど・・・」と語尾が小さくなる親子が多くみられました。

時間に余裕のある方には大切なことをお話しさせえていただきました。何よりもミルクと緊急用のペットボトルの水を常時携行することをお話しさせていただきました。

 

 共通して感じたことは、最近は、ママさん学級などの講座が行われている関係上いわゆる「ママ・メル友」のネットァークが出来ているようです。お話しさせいただいている最中にも「ライン」でやり取りしている姿を見ます。ママたちはこれでつながっていることで大きな錯覚を起こしているのです。「何かあったらお互いに連絡を取り合って・・・」と思っているのでしょうが残念ながら、お互いに被災者同士です。とても助け合うということはできないですよということを話しました。しばらく考えて「そうですよねぇ。同じレベルですものね・・・」

 

 こういう基本的なことの認識の整合が取れないのですね。いわゆるバーチャルな世界のつながりと災害という「超現実」で必要なつながりが理解できないのだと思いました。

 助けるものと助けられるものとの関係性は本当に重要なのです。これを支えるシステムが我が国独自の「結い」だったのですが、そんな言葉時は死語ですね。

今では、自治会なのですが…残念ながらほとんどのママさんは未加入です。特に、乳幼児から保育園入園前の子供たちを抱えるママたちは正確に自分たちの立ち位置を再確認しなければならないと思います。

そんな思いを感じ、このあたりがこの「ぼうさいカフェ」の今後のテーマなのかななんて思った次第です。

 

 「ぼうさいカフェ」の期間中の来場者数は、680名とのことでした。ZSVNのメンバーの皆さんぼうさいカフェの運営参加ご苦労様でした。

 

また、何よりも感激したのは、1月23日のシェイクアウト訓練の登録人員が4万人を超えることが出来たことです。成功に向けて取り組んでまいります。