災害と食事(食べ物)


 災害が起きるるとその災害の規模によりますが、食べ物や日用品などの供給ルートに大きな影響が出てきます。

 

私たちは、毎日当たり前のようにスーパーマーケットやコンビニや、百貨店の店頭でお金と引き換えに食べるものを手に入れることができます。また、最近では共働きの家庭も多くなったことや、自然食品への志向が強くなったことでネット通販や産直品を手に入れる方も多くなってきました。

 これらの、食品や日用品が店頭に並ぶためには、目に見えない巨大な「バックヤード」があるからできるのです。

その、バックヤードを支える機能「物流システム」が災害によって被害をうけてしまうと途端に物が流れなくなるのです。物流システムは実に多くのパーツからできています。

 第一には、「電力」です。電力を失ったとたんにシステムを支えるコンピューターが動かなくなります。また、「物流」の「流れ」はベルトコンベアーです。さらには、物を運ぶ自動車などの「燃料」も届かなくなります。

 このような「日常」ではない状況を「非常」と言い、多くの場合には広義の「災害」と言います。災害に備えて国、県、市町村では「非常食」や「非常用の日用品」の備蓄の強化に取り組んでいます。また、国民にもそれぞれの家庭に対して少なくとも5日から1週間程度の「備蓄」を呼びかけています。

 誰しも、日常ではない事態が来ることがわかっています。残念なのはそれが「いつなのか」ということがわからないので困惑しているのです。

 余談になるかもしれませんが、「非常食」と「災害食」の違いは何かわかりますか? 日本は災害が多い国です。災害のたびに食事が話題になります。

災害が起きると避難所が開設されますが、避難所へ行く場合にも、最低72時間(3日)分の「非常食」を避難者自身が持参することを示しています。このように、「非常時」の時に取り敢えず、身体が空腹感に苦しめられないように自分の家族分の食糧を持って行かなければなりません。避難所に行けば何かにありつけることはないのです。そのような時に持って行く食べ物を「非常食」と呼びます。したがって、火気や水などを使わずに当面、空腹感が出ないように食するものが「非常食」なのです。したがって、アルファー化米ご飯、熱を加えなくとも食べることができるレトルト食品、お菓子類などが中心となります。きわめて短期間のことですから「栄養」などを云々しなくても良いとされています。登山等に出かけるときに、万一に備えて準備する食糧と同じ考え方です。

 災害は様々な形態で私たちを襲ってきます。水による災害は比較的短期間で終わることが多いです。しかし、水災害であっても土砂崩れ、家屋そのものが流されてしまう場合もあります。地震災害、火山の噴火災害などのように避難が長期にわたる災害もあります。

この場合には、食べ物も長期にわたることを考えなければなりません。そこには、長期間にわたる避難生活ですから体力、気力や精神力が低下しないように「栄養」について補給する食事を考えなければなりません。

入手可能な食材をどうやって飽きずに食べられるか?という考え方が必要になります。これを災害の下で食べる食事ということで「災害食」と呼んでいます。

わが国では、2015年に「災害食」という考え方を積極的に研究する「日本災害食学会」が設立され、従来の「非常食」は、長期保存性に重点を置いているため、多彩な食事需要に応えきれない場合があったったが、災害下で「普段の食事が確保できない時の食のあり方」という意味で考案されたのが「災害食」であるという視点で定義されました。

炊飯中の写真です。

米を袋に入れて水を米の量の1.2を入れ空気を抜いて輪ゴムで口をしっかりと縛って、約30分間米に水を吸わせます。そののちに30分間煮沸します。そして、お湯から出してタオルなどにくるんで30分以上蒸らすと出来上がります。

1パック 22枚入り 300円(マニュアル・輪ゴム付き

日本災害食学会による定義は、

  • 避難所や自宅で被災生活をする高齢者や乳幼児、障害者や疾病患者など、日常の社会においても特定の食事を必要とする人々、さらに救援活動に従事する人々など、被災地で生活、活動するすべての人々に必要な食事
  • 室温で保存できる食品及び飲料
  • 加工食品(飲料を含む)及び災害時に限定された熱源、水により可能となる調理の工夫も災害食に含まれる。

 とされています。

 

 公益社団法人SL災害ボランティアネットワークは、ざま災害ボランティアネットワークに「非常用炊出し袋」を生産委託をして普及に取り組んでします。この袋は、米と水と、熱源があれば暖かな「ご飯」を炊くことができるというところに注目した製品です。多くの日本人の主食である身近なところにある「米類」を災害の状況に応じて活用すれば、賞味期限や消費期限を気にせずに食することができると考えたわけです。当然、非常用炊出し袋そのものは眼メーカーに発注したものを仕入れて、アッセンブルしています。その作業を市内の身障者団体の「作業所」に委託して工賃を支払、「災害備蓄品」と「地域の仕事」を繋ぐ形で相互にウイン・ウインの関係を構築しました。使われている材料は、「ポリプロピレン」で作られた袋です。

㊟:もっとも軽いプラスチック、ポリプロピレン

ポリプロピレンとは汎用プラスチックの一つであり、略してPPと記号表記され、組成としてはプロピレンを重合させた樹脂で、熱可塑性プラスチックの一つに分類されます。特徴として、常用の耐熱温度は100~140℃で、汎用プラスチックの中では最も比重が小さく、0.9~0.91となっています。耐熱性が比較的良好で、機械的強度にも優れた素材です。また表面に艶があり、光沢にも優れた素材です。着色も可能です。生産量も多い材料で、ポリエチレンに次ぐ量が生産されていると言われています。このため、ポリエチレン(PE)とよく比較検討されます。簡単に言えば、軽くて安いという特徴を持ちます。

これを22枚をセットにして、マニュアルと輪ゴム25本をセットにして販売をしています。取り扱いは、公益社団法人SL災害ボランティアネットワークの本部、SLネットワークの各ネット、当団体が運営しています「本気防災そなえ亭(座間市相武台 コミュカフェ LINKS)」内の店舗、座間市役所ふれあい会館内の「ほほえみショップ」の防災グッズコーナー及び、小規模作業所「かざぐるま」で販売しています。

また、この袋を使った、出前訓練、災害対応ワークショップを開催しながら必要な方には販売をしています。市内の小中高校の防災授業などでも取り入れられています。一家に1袋「米櫃(こめびつ)」の中に入れておいて、いざというときに使われることをお勧めています。この袋は耐熱性に優れています。130度ぐらいまでは大丈夫ですので、鍋の中で沸騰させても中の材料が流れ出す心配はありません。TVなどで「パッククッキング」の紹介をしていますが、中には「ジップロップ」の袋を使ったり、普通のビニール製の袋を使う方法が紹介されていますが、ジップロップは低温については問題はないのですが、お湯の中での使用法は注意喚起の記載があります。また、ビニール袋は、耐熱性に弱く、うっかりして食材を入れて作業中に、鍋肌に袋を接触させると溶けて材料が鍋の中に出てしまう危険性があります。それぞれ、使用法を守って行うことが大切です。さらに、工夫をすれば副食も作れます、パスタ類、ホットケーキミックス粉を使って蒸しケーキなどを作ることができます。代表的なレシピ集なども販売しています。是非備えて活用してください。災害時には水も不足します。水がなければコーラー、ジュース類でも焚くことができます。ぜひ一家に1セット備蓄してください。鍋などで炊飯すると洗う水もないですね。

災害に備えるというのは「想像力」の豊かさによって乗り越えられる人と、力尽きてしまう人が生まれてしまいます。災害時には、他人を思う気持ちがなくなってしまいます。そのことをしっかりとイメージして備えてください。



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